息を切らせながらアルスが近づいてきた。「ファイン、ここ、にいた、んだ」「……あ、ああ。風呂、入る前にちょっと散歩しようかなって」 風呂へ入ってくると告げて部屋を出ていたため、アルスが今ここへ来たということはいっ
咲「え、このタイミングで寝る?」俺の胸の中ですやすやと眠るのぞを見下ろしながら、思い切り脱力する。教室でもこの調子ですやすや眠っているんじゃないかと、マジで心配になる。担任は鬼怖いと有名なおがっちだから、他の生徒が何かしたりはできないと思うけれども……のぞは小学生の頃から本当によく眠るから、油断できない。小学校の頃は教師に起こされて、家族と勘違いしてキスをした前科がある。―――やめてくれ!絶対にやめて...
【2024年夏クール】アニメ・ドラマ化BL作品まとめ~原作コミックやクーポン情報もご紹介~
春クールも良作がたくさんオンエアされて、いよいよ夏クールのBL作品も公開が近づいてきました。 今夏のBL作品も期待に胸がふくらみますよね! 今回は、2024年夏クールに放送予定のBL作品をご紹介します。 では、さっそく作品をチェックしていき
その夜、両親の帰りはいつも通り遅くて、千晶は正美の後にシャワーを浴びようと、リビングで待っていた。 テレビの音声を聞きながら、視線は携帯の画面に向けられている。祭りで久々に出会った吉村からメールが来ていて、それに返信をするが、内容は今日紹介された年上のカレシの惚気に対してのもの。ボーイズラブの漫画を借りてから、何度か行き来はあった。その頃は、まだカレと出会っていなくて、何なら千晶に好意を寄せてい...
28日の昼食は和風カレーだ。昨夜、仕込んでおいた漬け汁の中に薄切りに切った大根を入れる。同時にカレーに入れる具材を切り、頭と骨と肉を取り除いた出し汁に入れて煮込んでいく。12時過ぎても誰も来ない。「先に食べるか」「一番乗り、いいねぇ」「美味しい。お代わりしよ」12時半を過ぎると、ドドドッとくる。「凄い音だな」ドアが開くと同時に声が聞こえてくる。「お疲れです」「今日はなんですか?」「休憩終わりだな」3人は...
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1話戻る→ 最初から読む→ どうしよう。逆に、女の子の姿じゃ抱く気になれないとか言われてしまうんだろうか
『きみに会いたかった』シリーズ、いよいよクライマックスです。が、先日もお知らせしました通り、実はこの後の最終話だけ、ずっと前にお礼小話の方でUPしてるんですよ…
望海「なあ、中間終わったらお泊り会しない?」「はあ?」中間試験対策をしながらそう問いかけると、咲の表情が思い切り曇る。あからさまに嫌だと言われているようで、悲しくなった。俺も精通を迎えて大人になったことだし、咲とベッドにいたらもしかしたらなにか発展があるかもしれない。そんな不埒な考えがチラッと浮かんだが、咲の今の顔を見ただけで結果は明らか。―――明らかなのに、なんで諦めがつかないんだろ……。「小学生の...
ファインの気持ちに答えるまでいかなくとも、少なくともアルスは受け止めてくれた。それがとても嬉しかったが、やはり無理させていたのだろう。 気持ちを切り替えるためもあり、ファインは宿を出てその辺を歩きながら、結局先ほどのアルスについて考えてい
新田だ。「明日の味見。一口飲んで感想教えて」そう言われ小皿を差し出されたので新田は飲む。「美味い。なに、これ」「カツオの出汁でカレーと福神漬けを作るから、そのベースとなるものだ」スズメの声も聞こえてくる。「こっちにも」「ダメ」「ケチ。カズキ君」「仕方ないなあ。一口だけだよ」「ありがとぉ」スズメは一口含むと、これだ。「あ、今。今ね、一瞬、うどん食べたいと思ってしまった。お代わり~」「誰がやるか。タカ...
頼近にとって五つ年嵩の頼久(よりひさ)は、自慢の兄であった。右肩に陰狩の鷹の証たる繊魄(せんぱく・細い月)の痣があった。後見をつとめる沼衛(ぬえ)の年寄衆も里のものも頼近も、体格に恵まれ武芸に秀でた兄が次代の陰狩の鷹となることを疑わなかったし、頼久自身もその覚悟をもっていた。さらには強く頼もしい女房もいた。関わるすべての者たちが大望を託した頼久はだが、あっけなく死んだ。鷹眼の熱がその命をも焼き尽...
「二の腕って、おっぱいの感触と近いんだって。」「マジで?今度誰かの触ってみよーぜ。」腹いっぱいで怠すぎる6限の体育の授業を終えると、クラスの男子の会話が耳に入った。女子がいないと、途端に猥談に花が咲く。その様子を遠目に見つめていると、突然話を振られた。「今野くんって、胡蝶さんと仲いいよね?」「まあ。」俺にはくん付けなのに対し、のぞにはさん付けなのが気になりながら、いつものように適当に流す。「胡蝶さ...
翌日。 黒川が目を覚ました時には、隣にイツキは寝ていなかった。 起き上がり寝室を出ると、キッチンから物音が聞こえ… どこかへ行ってしまってはいないのだと、少し安堵する。 けれど、それも束の間。 黒川と目を合わせたイツキはニコリともせず、ついと視線を逸らせ 何かを炒めているのか、フライパンをガツガツと揺する。 怒っているのだろうか。 黒…
3人で出し汁と福神漬けに使う調味料を探し味見をしていく。カズキはブロックを格子切りにすると薄くスライスしていく。タカは厚めに切ると、何を思ったのか差し出してくる。「はい、これ」それを見てボスは聞いていた。「皆も食べてると思う?」「社長が見てたからな」「食べてないだろうな」「なら、代表として3人で」その言葉で3人は手を合わせる。「頂きます」3人とも口に放り入れる。「美味いわ」「さすが出来立て」「いい...
【前書き】 【北極百貨店のコンシェルジュさん】という作品がとても好きでずっと書きたかったコンシェルジュパロ。犬がコンシェルジュ。初代様がVIBのお客様という設定。 ノリとテンションで読んでください◎ では、どうぞ! -------- 俺は
今回も2015年2月にUPしたお話です。季節外れな、年越しのお話ですが・・・・まあ、結構くだらないので気軽に読んでいただければと思います。 。・:*。・:*…
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