許容量を遥かに超えた色彩に、目が眩む。ローテーブルの上に山を成す色鮮やかなそれらを、ハインリヒは未知の物体でも見るかのようにじっと見つめた。手を伸ばすことを躊躇してしまうのは、それらが見慣れない物だからか。それとも、己が生きてきた世界から掛け離れた異物だからか。(ヴァイナハテン、か…)イエス・キリストの降誕を記念する日。そして、その日のために飾られるそれら。用途を知らないわけではない。目にする機会...
「…はぁ、あんなところにいたら窒息する」凍てつく夜風に晒されるのも厭わずに。むしろ、あの窮屈な空間で無駄な時間を過ごすよりは余程マシだと言わんばかりに息を吐き出す。開け放たれたままになっている扉の向こうから、まるで少年を呼び戻そうとするかのように聖歌隊の讃美歌が彼を追ってくる。しかし、美しい旋律も彼の興味を引くことはできなかったようだ。少年は背中を叩くそれを拒むように厚手のコートのポケットに両手を...
伯父が亡くなったその日に伯母の家に行ってお顔を見て、次の日は両親だけ枕経参加、翌日お通夜、そして今日告別式と49日の法要。 いやー……4日間、長いね。 私は実質3日だけど、半端なく疲れてしまった。 というのも、何とかお通夜も告別式も火葬も全部参加できたけど、やっぱり体調不良は否めず、今日も朝から少しひどい状態で、コンビニのサンドイッチ二切れだけで斎場へ向かい、1時間前に到着。 のち、一応今日も受付に行...
昨日の夜から激痛だし、どうしよう無理かも、でも葬儀&火葬よりは今日のお通夜の方が拘束時間短いから今日行った方がいいよなあ……と考えてて、まあ、夕方までの調子次第か、とのんびり構えていたら、お昼頃電話がかかってきて、ちょっと買い物とか手伝い頼む! って言われたので急遽お昼くらいに早々行くことに。 ぎゃー、何の用意もしてない!! とりあえず喪服持って、普段着着てけばいいや、って喪服だけつかんで家を出る...
1話戻る→ 最初から読む→「なんでもなくないだろ。よくわからなかったからもっかい言って」 躊躇うように視線をうろつかせるから、睨みつけて「言えよ」と繰り返せば、諦めたように口を開く。「だから、一回だけでいいから、みた … 続きを読む イケメン相手にこんな関係になる予定はなかった30
今日明日、がっつり排卵痛で苦しみそうな予感しかない。 今日は枕経だけしかしないというので、私はお留守番して喪服のチェックとかしていたんですが、靴が壊れていたから買いに行かないとなー、あと夕飯の買い物しとこう、ってお昼のあと外に出たら、まあ激痛ですよ。 朝からずっと痛いことは痛かったんだけど、午後からひどくなって、下腹部、もはや膣じゃないの、ってくらい下の奥の方がきりきりきりきり、痛いな……痛い? ...
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