ふと黒川が目を覚ますと、自分の腕の中にイツキが収まっていた。 昨夜はいなかったはずだ。 帰りの遅い自分を待てずに、イツキは巣箱で眠っていた。 途中で、こちらに移動したのか。 少し体勢を変えるとイツキも目を覚ます。 「……何時?」 「…知らん。……まだ、早い」 「……ん」 それだけ言って、後はまたお互い目を閉じ、身体を寄せた。 次に…
ステップ・・・1退院してきてくれてありがとう・・・頑張って治療して、泣きながら苦しんだ日々だったけど、それでも生きてりゃいい!!実の所、娘の病気がわかり、治療が始まってから抗がん剤が合わなかった初めの頃、私の実の兄が亡くなったんです。4人兄妹で唯一の男。いつも私たちを守ってくれていた兄。住んでいたところは離れていたけど、数年に一度帰ってくる忙しい人でした。兄も癌で抗がん剤治療中だったのですが、亡く...
ステップ・・・2家でくつろいながら、カレンダーに次の月の予定を書いておく。ひと月単位くらいの検査と診察。初めての検査はまだまだでしたが日に日によくなっていることを信じて良し!!と気合を入れる。まあ、何が良しなのかは気にしないで////私の仕事の方も社員にならないかと打診され、娘の退院も一つのきっかけとなり、よく月から朝から、夕方までの出勤となったのです。忙しいと時間はすぐに立つものですよね・・・次の月...
度々で申し訳ございませんm(__)m随分前にお願い事で書いた記事を掲載いたします。注意事項です。いつもお世話になって読んでいただきありがとうございますm(__)mこの話は大好きなお2人のお話ではございません。娘の事でたくさんの方に心配頂いてそして応援していただいてましたのでちょっとだけ事の流れを発信している話です。色んな病気があって、ましてや耳にしたことのない名前の病名があったりと少しの違和感があったら大袈裟...
月夜の猫-BL小説です かぜをいたみ49 BL小説 煮詰まった時、バイクでひとっ走りするのが、千雪の解決方法の一つで、車より直に風を感じられるのが好きだった。 ただし猛暑日はライディングウエアのチョイスが重要で、メッシュジャケットや温度調節に適したインナーも必須だ。 今日もモルグに籠っている京助には申し訳ない気
わざわざ最愛の人がイギリスにまで持って来てくれた祐樹にとって世界一美味しいコーヒー、きっとあのコーヒーを国際公開手術前に二人で飲んだからこそ祐樹は成功したのだろうとまで思ってしまう。 そして、最愛の人が桂離宮で教えてくれた茶道のようにお茶碗の良し悪しで
「それが……エレベーターの性能など色々あるのだけれども、相場は一基で一億円とも二億円とも言われている。 タワーマンションでも普通のマンションでも変わりはないのだけれども、25年から30年で耐用年数が切れてしまう。 その時に新しい物に替えるかどうかは建築の
ホテルを出て、裏の細い路地を並んで歩く。 実は意外と、事務所からもマンションからも近い場所。 誰かに出会したら何と弁明しようかと、佐野は頭の片隅で考える。 そんな佐野の怯えを、イツキは察したようだ。 「…ごめん、なんて言わないでよ?佐野っち。 …別に、悪いこと、してないんだから。 …俺、今日は、良かった。佐野っちと会えて……話せて…」 「……
目の前に並ぶ皿の量に、アルフレードは丸い瞳を更に丸くして。次いで困ったように眉を下げ、ハインリヒを見上げた。縋るような、助けを求めるその眼差しに苦笑し、ハインリヒも次から次へと出てくる料理に肩を竦める。「これはさすがに食い切れないだろ」「アルちゃんがお泊りしていってくれるのが久しぶりで嬉しくなっちゃったのよ」「まだ時間も早いからな、ゆっくり食べればいい」父のフリッツに促され、並んで椅子に腰を下ろす...
ひとりでいいから。ちいさなうそをつくたびに、すこしずつ孤独に鈍くなった。 だれでもいいから。これまたうそを口にすれば、すこしずつ夜を乗り越えるのがじょうずになった。 ほんとうは、たったひとりがほしい。ずっと。ずっと前から。 すこしずつ、それを声に出せなくなるのは、なぜ。 部屋を出ようとすると、夜のなかに雨が降りしきっていた。一瞬、ごくわずかに躊躇した椎菜の背中に声があたって、転がる。「傘持ってん...
花より団子。 🌸 🍜 🥩
春爛漫♪仙台&山形一人旅2~西公園&瑞鳳殿
醍醐寺の桜~早朝散歩~
桜が終わったあとの春の京都府立植物園
「桜と鹿」撮影三昧 4/3佐藤和人先生のカメラ教室
「桜と鹿」撮影三昧 4/6
「桜と鹿」撮影三昧 4/10
「桜と鹿」三昧 4/13 おかっぱ桜
「桜と(藤と)鹿」撮影三昧
2024/4/19(金)
釧路八重フェス 柳町公園 2024春 釧路さくらまつり
北濃駅にて
5月の北海道~すでに桜は散ったが・・・桜バームクーヘン✿で思い出す♪⇒初夏☀へ山菜の季節たけなわ
ひたすら歩いて京都の桜を巡る【2】(白川筋・平安神宮・岡崎疏水・蹴上インクライン・南禅寺)
トニーくん、リラックス♪&お家遊びの気分♪
2024年5月10日(金)朝のお話です。【浩介視点】5月10日は、高校生になって、慶と初めて話した記念日だ。あの体育館の入り口での出会いは、今でも昨日のこと……まではさすがに大げさだけれども、かなり鮮明に覚えている。(慶は覚えてないだろうな……)出会い自体は覚えているだろうけど、今日が記念日だということは覚えていないだろう。記念日を気にしない慶にそれを強要するのは申し訳なくて、「付き合いはじめ記念日」の12月23日と、「愛してる記念日」の11月3日以外の記念日は、自分だけで振り返ることが多い。(あの時、「よろしくお願いします」って握手した)勇気を出して、あの高校に入学して、バスケ部に入って、本当に良かった。そんなことを思いながら、横で寝ている慶の寝顔をジッと見ていたら、その綺麗な長いまつ毛がゆっくりと持ち...BL小説・風のゆくえには~握手記念日
* * * 正美が怪我をしてから2週間、千晶は甲斐甲斐しく世話を焼きながら、自分も塾と宿題を片付けるのに忙しい日々を送っていた。ある日の事、携帯に一通のメールが届いた。画面を見て、千晶は「あっ」と声を出すと一瞬悩む。メールは岸からのもので、明日、遊ばないかという内容だった。 明日は塾の無い日で、正美も部活に行くというので一日暇ではあった。が、岸の事をあまり良く思っていない正美には相談出来ない。自...
「貴方の仰(おっしゃ)りたいことが分かりました。 海の近くというのはロマンティックで良いですし、レインボーブリッジも綺麗で……部屋からそういう眺めが見えるというのは何というか……、日本のお城だと天守閣みたいな特別な場所という印象です。 けれども、海が近いと
朝になると、千晶は正美を起こさない様にベッドからそっと降りる。寝返りが打てないせいか、夜中に何度も目が覚める正美は、朝方になると漸く寝つけるみたいで、千晶が起きる頃にはぐっすりと寝息をたてていた。 ちょっと前までは、正美に起こされていたのに、と思うと、自分でも成長したなと思う。料理も少しなら作れるようになったし、少しづつ正美に近付いている様な気もする。 鼻歌交じりに一階に降りて行くと、京子が出掛...
アルスの声に反応したファインは転がるようにとはいえ、よくとっさに避けられたなとアルスは思った。一瞬の内に体勢を変えるのは案外難しい。 やっぱファインって魔法系なのに運動能力も結構あるよなあ。 しみじみ思ってから、そんなことを考えている暇は
店に着くと、新田がこっちだよと教えてくれる。その新田は先頭に立つとブザーを押し鳴らす。「はい」「東響大学の新田です」「20人の面接だね。そのまま3階の食堂に上がって」「はい、分かりました」後ろに立っていた宮田がつぶやく。「20人?」「そうだよ」「21人の間違いでは?」「あのね。みんなは私の紹介なんだよ」「新田は面接なしか」「そういうこと。高校の時から来てるからね」3階まで階段を上っていく。2階の踊り場で誰...
■■ はじめに・・・ ■■ *当ブログは2人組で運営しております。*内容は男性同士の恋愛等をメインに取り扱った一次創作です。 BLなどのご理解を頂けていない方、嫌悪感を抱かれる方は回れ右でお願い致します。 ま
12月に入った第1週目の日曜日。待ち合わせに最寄り駅を指名して、そこまで勢ぞろいして駅へと向かう。途中、ちらちらと見られる。「慣れてるとはいえ、やっぱり目立つんだな」「なにが?」「お前らだよ! お前ら、10人。いや、金銀の2人だ!」「ちょっと、人を将棋のコマみたいに言わないでくれる?」「ハモッてるし……」タイミングよく松井もやってきた。「お待たせ」「まーつーいー」「なに?」「なにじゃない! なんで女連れな...
「そういや今も勇者たちって水晶のままってことなのか? モーティナも眠りについたままなのか?」 ふと思ってファインが聞くと、カースは「多分」と頷いてきた。「多分?」「俺はフォルアに聞いた話しか知らないから。フォルアさえ知らない内にもしかしたら
【テレビ版放送】NHK<総合>5月17日(金)午前1:21~(木曜深夜)TM NETWORK 40 Special 〜電気じかけの予言者たち〜シンセサイザーを駆使したデジタルサウンドで衝撃を与え、数多くのヒット曲を生み出してきたTM NETWORK。音楽を届けただけでなく、ライブ演出、メディアミックスなど様々な展開を行い、時代を先取りしてきました。小室哲哉、宇都宮隆、木根尚登。「電気じかけの予言者」として活動してきた3人の音楽は、こ...
昨日は嬉しいニュースがありましたね!松本潤くんの独立発表!嬉しいニュース、でいいんですよね?おそらくこれから大変なこともあるとは思いますが、潤くんが自分の好き…
田舎に帰ってきて5年、今の俺の楽しみは夜更けに飲む一本の缶チューハイだった。東京では見られなかった星の瞬きを肴にちびりと酒をやりながら、楽しかった都会暮らしを…
誰かの声が聞こえてくる。「なあ、1週間バイトしない?」「何のバイト?」「魚屋で年末年始の1週間」そこで大きな声が遮る。「パス!」しかし、それぐらいではめげない。もう一声付け足す。「なんと、1週間で10万円!」「だから、パスって」しかし、すぐに言い直す。「え、なになに。1週間で10万?」「しかも、三食付き」「おぉ!」「朝6時から始まるのだけど」「早いなぁ……」「しかも、経済の新田から貰ったという」「新田かあ...
多恵子が帰って行くと、千晶はリビングでテレビを観る正美の横に腰を下ろした。「ばあちゃん、意外と元気そうで安心したな」と云うと、「そうだな」と正美も微笑む。昨年の事もあって、身体の心配はしていたが、自分の時間が作れるようになって、祖母も楽しんでいるのが分かる。「そうだ、.......父さんは結局遅くなるって、さっきメールが来てた。設計の方でゴタゴタしてるらしいよ。オレには分かんないけどさ、お母さんに悪い...
終わった後はしばらく恋人同士のように、抱き合ったまま余韻に浸っていたのだけど 退室時間を告げる電話が鳴って、現実に戻る。 「……もう、時間か。……帰んなきゃだな……」 「………ん」 佐野もイツキも、さすがにこれ以上は駄目なのだと解っている。 ぴたりと寄せていた身体を離し、重なっていた足を解き、絡んでいた指先を離した。 身支度を済ませて部屋…
「BL・GL・TLブログ」 カテゴリー一覧(参加人数順)