「2gether」「SOTUS」「Dark Blue Kiss」「TharnType」「ラブ・バイ・チャンス」「Until We Meet Again」「WHY R U?」「Together With Me」「Theory of Love」「2Moons」「YYY」「Our Skyy」etc… 世界中に沼をバラまいているタイのBL(ボーイズラブ)ドラマ、テーマがなかったんで作ってみました。
👃 鼻毛、洗濯、そしてタレカツ丼!父と娘の新潟二人旅、サバイバルの3日目
🚗 新潟駅で迷子!「父上、迎えに来て」娘の無茶振りにオッサン大パニック(二人旅2日目)
👨👧 父と娘の新潟二人旅(1日目)— オッサンの淡い期待と、娘の「興味ない」が交錯する車内
🌾 アンチ鬼滅の刃オッサン、行田の田んぼアートへ!ギネス阻止のはずが米への感謝に目覚めた話
🌸 読めるかこの漢字!「百日紅」にオッサン感動!でも猿は本当に滑るのか?
⚠️「オナクラだよ」娘の爆弾発言にオッサン大混乱!その真意と禁断の略語の世界
🍑「ももる?どどる?ぜる?」娘たちの謎の暗号にオッサン大混乱!その意味とは?
🚨 早朝の警察と若者、そしてオッサンの黒電話いたずら懺悔録
💀 フォームローラーで窒息寸前!首にタオルを巻いたオッサンが死にかけた話
夢見月24
🩺 「オッサン、血圧との果てなき戦い」——自主断薬からのレベルアップ
🎤 「ありがとう」 vs. 「ナイスぅー!」 家族の言葉の攻防戦
🌼 女郎花とオッサンの哲学——美女を圧倒する花 vs. ラーメン二郎の誘惑
教育
逢いたい8
「すごい。美味しい」 心からそう言ってるのに、ハルタさんは疑わしそうな表情を崩そうとしない。「ほんとに?」 挙げ句の果てにそう問い返されて、俺はムキになった。「美味しいよ! 決まってるじゃん、ハルタさんがつくってくれたんだよ!? しかも、不特定多数のお客さんに向けてじゃなく俺に、俺のためだけにつくってくれたコーンスープだよ!? 美味しいよ、ものすごく!」 スプーン片手に言いつのる俺の剣幕に、ハルタさん...
副社長と対面して、峰岸は叫んでいた。 「冗談じゃななかったんですか?」 「本当だよ。タイミングがなくて言えずじまいで終わりそうだったからね。ささやかな時間というプレゼントを岡崎君に贈った」 「そんな冗談を真に受ける副社長も」 だが遮ってくれる。 「本来は、4年前の3月末付けでやめていた」 「え?」 「それを延ばしていた。だけど、彼のキャパを超えることがあって、待ちませんと言われてね...
あと数分しかない。 最後の曲がり角に着いたとき、足を止める。 「ここを左に曲がった部屋に居る」 「分かった」 峰岸は左に曲がる。 「峰岸」 その声に峰岸は振り向いてくる。 「お疲れ」 「ありがとう。峰岸も、お疲れ様」 「それじゃ」 「俺、今日付けで退社するんだ。お世話になりました。元気で」 呆れた声が返ってくる。 「お前ね、こういうときに、そういう冗談を」 「副社長、待っ...
そういうわけで、俺はコーンスープの調理にとりかかった。 この時期、生のスイートコーンは出回っていないので缶詰のコーン、それから牛乳と生クリームを使って、ポタージュ仕立てにする。 といっても作業工程は至ってシンプルだ。 一、コーンの水気を切って、フードプロセッサーにコーンと牛乳を入れて滑らかになるまで撹拌。 二、ザルでこしながら鍋に移し、最初に取り分けておいた粒コーンを加える。 三、中火にかけ、...
今日は俺の担当がある。 今更ながら緊張してきた。 少し時間が押してしまって、16時が16時半からになってしまった。 だけど、ディナー反省会は19時からだから十分、間に合う時間だ。 人体のしくみについて。 その話をした。 俺は体育学部だったから、ある程度は知っている。 それに空手も六段を合格したから、知識はある。 前半は話しをして、後半は一人でできるリラックス方法を教えさせていく。 その後は反省...
っていうのは今はおいといて。「店に出さない、のに、つくるの?」 戸惑いながら訊いた俺に、ハルタさんはこう言って笑った。「いわゆる裏メニュー、いや、賄いかな。うちの大事な店員さんに食べてもらう専用メニューだから」 これを聞いて、俺はとっさにハルタさんに抱きついてしまった。 そうしてエプロンをしたままの胸にほっぺたをつけて、こみ上げてきた言葉をそのまま口にした。 もう何回、何十回言ったか判らない、で...
「見ての通り、最後にこれです」 思わず声が出ていた。 「うへぇ」 「うちのスタッフが自由に動いていますが、皆さんには基本形でしてもらいます。大丈夫です。スタッフが付いていますので」 タケシは口を挟んでいる。 「リーダー、こいつを使いたい」 「勝手なことしないでくれる?」 「大丈夫だよ。こいつなら運動神経いいから」 その言葉に悪い予感がする。 「おい、俺は」 「お前ならでき...
コーンスープをつくる、と宣言したハルタさんに、俺はびっくりして問い返した。「それって冬のスープに新メニューが加わるってこと?」「いや、店には出さない」 ハルタさんは首を横に振って、そうして説明してくれた。今まで『もう一品』にコーンスープがなかった理由を。 ちなみにハルタさんはこういう説明がすごく上手だ。 多分、相手に合わせて言葉を変えて、一番伝わりやすい言い方をしてるんだと思う。それも無意識に。...
「さあ、今度は二人ペアになって上り下りします。先に手本を見せますね」 手本の二人は走り上ると、前転で下りてきた。 「それでは、順番にいきます」 山本君は二番手の塩田君とペアになって、仲良く上り下りしている。 後ろから榊原君の声が聞こえてくる。 「え、峰岸さんとペア?」 「私と? 榊原君よろしくね」 「は、はい。こちらこそ、よろしくお願いします」 ってことは、俺は目の前の冴木君とペ...
いや、もちろん旬はある。 店頭に出回るのはスイートコーンで、これはトウモロコシの中でも甘みが強い品種の総称だ。 そいつが一番美味しい時期は六月下旬から八月いっぱい。だから、季節のスープメニューに入れるとしたらその期間ということになる。 だが、湿度も気温も高くて二言目には暑いと言ってしまうような季節に、焼きトウモロコシならともかく熱いスープで、わざわざトウモロコシを摂取したいと人は思うだろうか。な...
担当だから早めに着くように行く。 秘書課長の話から始まり、夕食まであっという間に過ぎる。 夕食後は、スポーツの時間だ。 なにをするのだろうと思っていたら、器具を設置している。 「佐藤君、それは」 担当者の佐藤君は、にこやかに応じてくれる。 「今時は、移動式というのがあるのですねえ」 すると声を張り上げる。 「それでは、紹介します。本日のスポーツはスポーツジムで働いている私の弟です。自己...
コーンスープっていうのがな。正直、意表を突かれた。 もっともヒナタくんによると、コーンスープは毎年必ず入るけど、それ以外の種類も自販機によっては入ることもあるらしい。 だがそれは大体その年限りなのだそうだ。 ということはやはり、敵はコーンスープということだ。 で、そのコーンスープだが。 うちの店では「季節のスープ」と銘打って、年間通して何らかのスープを出しているけど、コーンスープだけはなかった。...
あっという間に時は過ぎ、残すところ今日を入れて、あと3日になった。 終業間近になろうとしているときに声が掛かる。 「岡崎、送ること」 ああ、この人がいたっけ。 「お断りします」 「お前、付き合い悪いな」 「明日、明後日は研修があるんですよ。準備しないといけないので」 「研修……。ああ、秘書全員のがあるって言ってたな」 最後の研修になる。 さて、と。 俺の担当は日曜の16時だから、それに...
ハルタさんったら、俺、続けてちゃんと言ったのに。でも今はハルタさんのスープメニューで季節の移り変わりを実感してるんだよ、って。 なのにそれは頭から飛んじゃってるみたい。 自販機のスープ缶の話をしたらすぐ、近所の自販機を回ってきて、スープ缶を買ってきた。粒入りって書かれた、黄色い缶のコーンスープを。「敵情視察だ」 しかも本人は難しい顔をしてこんなふうに言う。それで俺はまた呆れてしまう。「ハルタさん...
でもバイオリンを弾かないと腕がなまると言うと、海ならどんなに大音量でも大丈夫だと言ってくる。 いや、バイオリンは大音量で弾く楽器ではないから。 いい所がある。 そういう言葉を口にした宮田常務は「10分後に駐車場」と言い残して自分の部屋へと戻った。 どこに行くのだろうと思い車に乗り込む。 到着したのは、夢の島。 「なんで……」 「来たかったんだ。それに誰も住んでないから堂々と弾けるぞ」 この人...
俺の好きな人で、俺の店の唯一の従業員でもあるヒナタくんは、冬の訪れを飲料の自販機で知るのだと言う。「冷たい飲み物ばっかりだったのが、ちょっとずつあったかいのが増えてくんだ。コーヒーが一番早いかな」 そんなふうに話してくれたヒナタくんは、初めて出会った時から随分大人びた。 背丈も少し伸びたんじゃないかと俺は思うのだが、本人は伸びるような年じゃないと言って笑う。だが体格は確実に良くなった。それは俺の...
寝返りが打ちづらい。 しかも身体が動きにくいのは、どうしてなんだろう。 違和感があり目を開けようと試みるが、眠気に逆らわず、そのまま寝ていた。 目覚ましの音が鳴る。 ピピピッ、ピピピッ。 「んー……」 手を伸ばし止めようとする。 「ん……、ん……、ん?」 手が届かないところにあるのか。あれ、夕べはどこに置いたっけ。 それに何やら脚が動きにくいのだけど、どうかなってるのだろうか。 声が聞こえて...
3月も中旬になった。そんなとき、重森君が戻ってきた。 「お帰り」 「ただいま。メインはきつかったです」 「上二役をやって専務のメインだからね」 「なんか瀬戸常務を見てたら安心します」 「あはは、瀬戸常務は癒やし系だからね」 「そうですよ。ああ、ホッとする」 重森君には悪いが、すでに瀬戸常務には言ってある。 「重森君、戻ってきてそうそうなんだけど、今週の木曜から来週の月曜まで休むの...
「・・・そっか」 じゃあ俺もハルタさんに保険証あげなきゃ、なんてまたバカなことを俺が考えてると知らず、ハルタさんは弁解する口調で言い募った。「ていうか大事だろ、保険証。きみね、今まで自分が持ってた保険証、ちゃんと見たことある? 『家族(被扶養者)』ってアタマに記載があって、『被保険者氏名』って欄にお父さんの名前があっただろ。・・・いや、あったんだよ! でもこれからは違う。きみのこと俺が引き取るっていうか...
誰かの声が聞こえてくる。 「やっぱりスポーツ欲しいね」 「岡崎さん……」 じー……と見つめられるが、もうゴメンだ。 「んー、あそこの道場は土日は無理だからなあ」 「道場でなくて、岡崎さんがしてくれれば」 「いや、私はもうしたくないです」 その時に閃いた。 「プールはどう?」 「プール……」 「それもそうか」 「うへぇ、泳ぎ苦手……」 「でも大人数だし邪魔じゃないかな」 「あ、そ...
「ふぁー・・・?」 また急に知らない単語が出てきて、目をぱちくりさせた拍子に涙がぼたぼたこぼれてしまった。ハルタさんが自分のエプロンの裾で、それをぬぐってくれる。「ファーストバイト。披露宴の演出だよ。新郎新婦が互いにウェディングケーキの一切れを食べさせ合うやつ。あれにも一応意味があるんだよ・・・ってヒナタくん?」 一般常識として知ってるだけだからね、と真顔で念を押されて、俺は思わず笑ってしまった。涙と相...
2月の研修が終わると3月の研修に向けての打ち合わせをしていく。 担当メンバー以外にも数人が有志として名乗りを上げてくれた。 「スポーツがないのが寂しい」 「ストレス発散にいいですよね」 その言葉に応じていた。 「安藤専務はどう?」 「安藤専務って、なにかスポーツしてたっけ?」 「野球」 「いやいや、岡崎さん、空手でお願いします」 「んー……、奇数月は皆でしょ。なら、その時間の担当を...
ぐすっ、と俺は鼻を鳴らした。何度も繰り返された否定の言葉がようやく頭にしみてきて、そうしたら余計に泣けてきてしまう。「急に、そんな、きちんと、されたら・・・突き放された、みたいな、これでもういいだろって言われてる、みたいな、気がして」 途切れ途切れにこう抗議したのは、だから、殆ど甘えてるみたいなもんだった。愚痴っていうか、言い訳っていうか。 そんな戯言、ハルタさんもまともに取り合わなくていいのに、...
土日祝祭日は会社は休みだけどバイトがある。 2月になると、4月からのシフトが決まった。 シフト表をもらい見ていく。 固定休日が木曜と日曜。 交代休日が第一と第三の水曜だ。 おお、これって水木と連休が取れる週があるんだね。 やったぜ、ラッキー! しかも、月曜と金曜は早番だ。 店長が声を掛けてくる。 「岡崎君、今月と来月の日曜は早番でしてみよう」 「早番って6時からですよね」 「私だけね...
「ハルタさん・・・」 なんだか泣きたくなってきた。なんで? って自分でも考えて、不意にひとつの考えに思い至る。そしたらもっと泣きたくなって、俺の眉毛と唇は自然に下がってしまった。「ハルタさんは、俺のこと、もう要らないの?」「えっ!?」 ハルタさんもさすがにびっくりしたみたいで、目を大きく見張って俺を見つめ返してきた。 その顔を見上げているともう我慢できなくて、俺はとうとうべそをかいてしまう。「ちょ、ち...
そんなお前が好きだった52
ラファウ・ブレハッチ:来日公演2026の情報まとめ
大阪万博(主にオーストリア館)行ってきました
ヴィジョンがない、目標がない、指導力がない。3ない教室。
マラソン人生はもう引退です
そんなお前が好きだった51
愛のひかり永遠に コロポックル物語 電子書籍発売 著者 中捨 昭広 (ナカステアキヒロ)
指訓練の練習曲集の必要性について
ユジャ・ワン(p)のショスタコーヴィチ「ピアノ協奏曲」など最近聴いたクラシックのCD。
浜松旅行o(^o^)o~浜松市楽器博物館編
そんなお前が好きだった50
【恋愛小説】🎹先生と僕のワルツ
ダニー・グリセット「TRAVELOGUE」。暑いので、ランチは美華(上田市中央)の冷やし中華。
そんなお前が好きだった49
最後のあがき
「あのね、ヒナタくん」 でもハルタさんは、俺がどんな反応を示すかなんて予想済みだったんだろう。俺が何か言うより早く、こう言った。今度は断固とした口調で。「三月からはもう、きみはバイトじゃない。うちの店の正規従業員だ。業務内容的にも就業時間的にも。俺は雇用主として、正当な給与を払う義務がある。福利厚生の面でもきちんと手続きする義務もある。わら、給与明細をみてごらん。ちゃんと引かれてるだろ、健康保険と...
このメールを見て峰岸は腹を立てていた。 ノックもせず、バンッと大きな音を立ててドアを開けて入ってやる。 そのあまりにも大きな音に岡崎は常務のブースから自分のブースに出てきた。 「言っておくが送迎なんてしないからな」 「あのホモと一緒にするなっ」 そこに居たのは峰岸で、ホモ専務ではなかったので安心していた。 苛立っているみたいだ。 「どうした?」 「あのメールはなんだ」 「なんか送っ...
この2月から、毎月、最終週の土日を利用して研修、勉強会をすることになった。 まずは、来月の2月だ。 そう思い、秘書課長にメールする。 『秘書の皆さんへ この2月から、毎月、最終週の土日を利用して秘書の研修、勉強会をします。 偶数月は役付き、長付きが対象。 奇数月は全員対象です。 朝9時から夜22時まで。 宿泊場所は4階の風呂付き和室です。 ベッドでなく布団です。 スーツ着用、食事は皆で作り食べ...
「はいこれ。ヒナタくんのだよ」 ハルタさんはしばらく、俺に向かってそれを差し出した格好のままでいたけれど、いつまでも俺が受け取ろうとしないもんだから、こう言葉を足すと俺の右手を取って、それを持たせてくれた。 それ、っていうのは。「えと・・・?」 成り行き上、俺は自分の手に移されたものに視線を落とした。青くて小さいプラスチックのカードと、折り畳まれた細長い紙が挟まれた銀行の通帳へと。 ええと、と小声で...
こんなふうにして、ハルタさんの傍で過ごす二度目の三月が過ぎていき、そしてカレンダーは一枚めくれて、四月。 店のお客さんの顔ぶれにも少しだけ変化があった。 いかにも着慣れていないふうなスーツ姿を更にぐたぐたにした新入社員さんたち――って何故か百発百中で判っちゃう、不思議だねってハルタさんも言ってた――が仕事帰りに寄ってくれたり。 そういう人たちに、いらっしゃいませの代わりにおかえりなさいと声をかけたら...
会社を退社するまで、残り3ヶ月。 もう後釜のことは考えなくていい。6人の育成というのを聞いた途端に頭が痛くなったが、副社長秘書として育成中の人がそのまま山岡君の跡を継ぐのだろう。その考えでいくと、たぶん重森君が俺の跡になるだろう。 俺が有休を使ったせいで重森君の気持ちも変わったみたいだし、あとは重森君ただ一人を育成すればいい。 重森君。 なんでもかんでも一人で完璧にしなくてもいいんだよ。 君は...
その言葉に岡崎は身の危険を感じていた。 なにしろ、この宮田常務は有言実行の人だからだ。 それは、プライベートでも会ってるから分かるのだ。 「ご、ごめ……」 「ん、どうした?」 「ごめんなさい、もう煩くしません。だから、そんなところに連れて行かないで降ろしてください。申し訳ありませんでした」 「遅い」 利根川も声を掛ける。 「その手を離せ。岡崎は俺と冬休みを一緒に」 「貴様もだ。秘書を...
って言うと、すごく可哀想っぽいけど。 でもほんとはそうじゃなかったってことも俺は知ってる。 被害者のまま、自己憐憫のぬるま湯に浸かって生きるのは、ある意味、ラクだった。 努力しなくていいから。自分を可哀想がっていればそれで良かったから。 ハルタさんに拾われた当初も、接客のバイトに甘んじてた間も、そのスタンスに変わりしなかった。ラクな方へ楽な方へ、って自分から流されていってた。それが習い性になって...
すると、違う声が割って入ってきた。 「なにやってるんだよ。岡崎さんを放せ」 「お前も煩い」 「そういう抱き方は子ども向けだ」 その言葉にため息を付いた宮田常務は末っ子に言っていた。 「お前も、抱かれたいのか」 「なにを、って……わあっ」 当然ながら揺れる。 「ひええっ、揺れたっ」と岡崎は悲鳴をあげる。 「こ、こわ……」と末っ子は声をだしていた。 そんな末っ子に宮田常務は言ってやる...
っていうのは置いといて。 手伝いレベルから脱した当初の俺は、単にハルタさんの邪魔をしてるだけだった。俺がいない方がきっとずっと作業は早くてラクなんだろうなって、実感としてそれが判った。 ハルタさんは俺を邪魔扱いしたりは全然しなかったけど、だから余計に身にしみた。 一日でも早くこんな状態を脱したくて、どうすればいいのか俺なりに考えた。 その結果トライしたことが正しかったのかどうかは判らない。けど、...
さらっと聞き流してしまいそうになるけど、これって大変なことだと俺は思う。 うちの店の客層、売れ筋、個人営業だからこそできること。そういうのをハルタさんは常に考えてるってことだから。 けど、そういえば料理そのものについてもハルタさんはそうだ。理詰めっていうか、理論先行っていうか。 ハルタさんにとって料理は「実験みたいなもの」なんだって。そういうとこも俺は好きだ。 随分脱線しちゃった。話を元に戻そう...
常務の部屋の片付けをしようとしている岡崎の腕を掴み引き寄せる。 「え、どうかされました?」 その表情と声に爆発していた。 言ってはいけないことを利根川は言っていた。 「お前、俺に抱かれるたびにイイ声だすくせに」 「は……、何を言って」 「夕べだってそうだ。俺とのエッチの相性はいいのだから」 「やめろってんだろ」 「だから、もっとイイ気持ちに」 「やめろー」 「今夜もイイ気持ちに...
翌日の仕事納めの日、俺はいつもより早めに会社に行き4階のシャワーを使い、会社に置いていたスーツに着替える。 昨日と同じ服装だなんて冗談じゃない。 あの野郎、絶対に許さないからな。 モーニング会議は30分もしないうちに終わった。 食べ終わると、真っ先に会議室から出たほどだ。 「昨日はどこに泊まったんだ?」 声を掛けられるが無視していたら肩に手を掛けられ振り向かせられた。 「おい、昨日は」 ...
店としてはむしろ、これが目標なんだ。 このくらいのタイミングで値札を引っ繰り返してソールドにする。あるいは、明日のメニューに使い回せるくらいの仕込み段階で止める。っていうのが。 実際、ハルタさんはそうなるようにいつも調整して作ってる。季節とか気温とか、そういう要因も考慮した上で。 そういうのを俺は、調理場に立つようになってから初めて知った。 そりゃあ今までだって、売れ残りが賄いに回ってきたり、堀...
毎日が充実していた。 休みはないが、それでも土日祝祭日は夕方からバイトなので午前中はゆっくりしていた。 会社では山岡君を捕まえようとしていたのだけど、あちらは副社長秘書なので会う機会がない。 バイト先では翌週の28日から冬季休みになるので、26日に本採用の返事をもらった。 「それじゃ、来年の3月末日までは土日祝祭日で。4月からは何曜日がいい?」 新一さんが口を挟んでくる。 「木曜はバイオリン...
さて、ここで『もう一品』の基本情報をおさらいしてみると。 開店時間は十時半。だからハルタさんは五時半には起きて、仕込みを始めてる。 とはいえハルタさんは寝起きが悪いから、最初はぼーっとしてる。でもそれは受け答えだけで、手はきっちり動いてるのがすごい。 もちろん俺も同じ時間に起きて、ハルタさんと一緒に調理場に立つ。それでハルタさんが安心してぼーっとしていられるよう、気合いを入れて働く。 そして、開...
翌日の日曜も17時前に行くと、いきなり声を掛けられた。 「初めまして、田辺です。今日は優介君が来るまでにレジに慣れてもらうからね」 「岡崎です。よろしくお願いします」 田辺さんからレジを教えてもらう。 元々、企業の専務をしていて、ここには週に2日バイトできてるんだと教えてくれた。 あっちのバイク屋も手伝ってるそうで、忙しくて大変ですねと返すと、別にと言ってくれる。 そう、そんな事も言えるよ...
話を調理師試験に戻すと。 これぞ俺のバカさ加減の証明でもあるんだけど、何となく思い込んでたんだ。総菜屋さんで働くイコール実務経験、って。仕事の内容のことなんか、考えも及ばなかった。 一年前の三月初日。俺は高校の卒業式の後、そのまま家出してこの街に来た。そしてハルタさんに拾われた。住み込みのバイトっていう名目で。 その頃から確かに、漠然と考えてはいた。将来的には調理師免許を取りたい、って。受験資...
こういうサービス業というか接客業は初めてだ。 優介は20時にならないと来れないので、それまでの3時間は内勤をしていた。 収支の打ち込み、チラシ作り、POP作りなどが、それだ。 収支の打ち込みなら大丈夫だが、チラシやPOP作りは初めてだ。 クリスマスのデザイン絵を描くように言われた。 19時前には休憩に入り夕食を食べる。 だけど、このデザインというかイラストは苦手な部類で、「絵力も見たいから一生懸命に描い...
中学卒業以上の学歴と、飲食店調理場での二年以上の勤務経験。 アルバイトの場合は原則として週四日以上かつ一日六時間以上の勤務、そして「調理業務従事証明書」――職場の最高責任者による記入と実印の押印が必要――が要る。 って何の話かっていうと、調理師試験の話だ。それを受験するための要件。 ポイントは「飲食店調理場での勤務経験」って処。レジや接客の時間は、そこにはカウントされない。「うーん・・・ヒナタくんの場...
数十社という会社から、それぞれの代表として専務や常務を会社の顔としてのパーティーが年に1回開かれる。 我が社からは瀬戸常務だ。 瀬戸常務の発表が終わる。 「あー……、疲れた、緊張したあ」 「お疲れ様です」 「もう出席したくない」 「毎年、それ言われてますよね」 「そうだっけ?」 「重森君もお疲れ様」 「毎年あるのですね」 「大変なのは、この発表だけなんだけどね」 その言葉に瀬...
とてもいい気持ちのまま、週末まで過ごせそうだ。 そう思ったのに、金曜日の終業間近になって利根川専務に捕まってしまった。 「やっと捕まえた」 「なんですか? 送迎なんてしませんからね」 「私をなんだと思っているんだ。顔を見れば送迎しろとしか言わない奴だとでも思っているのか」 「違うのですか?」 そう返すとため息をつかれる。 あれ、違ったのか? と思っていたら、意外な言葉を口にしてきた。 ...
代わりにそう言い足すと、忍足はますます不愉快げに、眉間に皺を刻む。 しかし、肯定も否定もしなかったので、あー覚えてはいるんだなと佐上は一人頷いた。その訳知り顔が気に入らなかったらしく、忍足はじろりと佐上を睨む。「ていうか、少なくと俺に関しては逆効果。渉が欲しくて仕方なくなるだけ。ああそれとも、そういう俺をリクエスト?」 笑ってそう言ってやると、忍足はついにそっぽを向いてしまった。そんなわけあるか...
こっちだと言われ、手を引かれ着いたのは駐車場。 黒のボディに、紫のラインが入っている。 「あの……」 「ほら、動けよ」 「乗ってもいいのですか?」 「もちろん」 宮田常務の運転は安全運転で、シートも座り心地いい。 すぐ寝てしまいそうになるので我慢していた。 「研修はどうだった?」 「どの研修ですか?」 クスッと微笑んだ横顔が素敵だ。 「空手だけ?」 「はい、そうです」 「ど...
佐上の下で何度も達して、もうへなへなになっていた筈なのに。 忍足は攻守交代すると言い張ってきかなかった。なので、上下を入れ替えてもう一戦。 それで二人とも力尽きて、手足をもつれ合わせたまま殆ど失神するようにして眠った。 その翌日も、前夜同様甘い時間が流れた――かといえば。「取り消さないからな」 シャワーを浴びて身支度を済ませた忍足は、いつもに増してとりつく島がなくて、しかも不機嫌だった。突っ慳貪な...
「2gether」「SOTUS」「Dark Blue Kiss」「TharnType」「ラブ・バイ・チャンス」「Until We Meet Again」「WHY R U?」「Together With Me」「Theory of Love」「2Moons」「YYY」「Our Skyy」etc… 世界中に沼をバラまいているタイのBL(ボーイズラブ)ドラマ、テーマがなかったんで作ってみました。
女装子になってヾ(๑╹◡╹)ノ" 夜な夜なお出掛け
詩で物語を書いて行くスタイルです。
日々の生活ブログを書いてます。 ニューハーフですがよろしくお願いします( ^ω^ )
できあがったカップルよりニアホモに萌える方! 親友以上恋人未満とか、四六時中ライバルのこと考えて頭いっぱいのクセに気がついてないとか、俺の命はお前に預けた! 的な相棒とか、師弟、主従なにそれヤラシイwとかその辺が美味しくてたまらない紳士淑女の皆様、いらっしゃいませんか? そういった作品(マンガ、イラスト、小説、一次二次問わず)、日記、呟き、ブログに上げられましたら是非ご参加くださいませ。
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