大人のためのBL、ML

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大人のためのBL、MLの記事

51件〜100件

  • 好きになったのは年上で意地悪な人 (78) 
    2019/07/08 09:14
    好きになったのは年上で意地悪な人 (78) 

     3階に上がり呼び鈴を押す。 そんなにも待たずにドアが開く。  「なんだ、煩いな」  「さっきのシュークリームは俺ので、敦さんのは、こっちです」  はい、とプレゼント用に包んでくれた箱を持ち上げ見せる。  「どっちでもいいんだけど」  「よくないです」  中に入れてくれたので安心した。 テーブルの上にプレゼント用のシュークリームを置く。 カードが挟まっているのを見つけたので、それを手にする。 それ...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • ◆ありふれた風景33(6)◆
    2019/07/08 05:52
    ◆ありふれた風景33(6)◆

     この名前やっぱり抵抗があるなあ、という思いは押し隠しつつ尋ねた長谷川に、向井は答えた。相変わらずうつむいたまま、悲しそうな声で。「随分前から、インクが出なくなってたんだ。替えの芯を買いにいかないと、と思いながらも取り紛れてそのままになってて」 向井がぼそぼそと語ったところによると。 1.今日は長谷川も遅くなるというし、仕事も割に早く片付いたので、まず夕食を摂ってから文房具店に行った。 2.あらか...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • 好きになったのは年上で意地悪な人 (77) ソフトな性描写あります。
    2019/07/07 09:11
    好きになったのは年上で意地悪な人 (77) ソフトな性描写あります。

     優介は奥に入っていく。  「悟さん。俺、なんとなくだけど分かったよ」  「なにが?」  「あの人の恋人って、徹だ」  「あの二人?」  信じられないとでも言いたそうな表情の悟に、優介は話し出す。  「さっき二人とも名前を口にしていたよ。誰にも知られたくないのは、男が好きだということなんだなと思ったよ。それに、二人とも同じ会社に勤務していたんだよ」  「そっか、岡崎君はやめたんだった。すると私は隠...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • ◆ありふれた風景33(5)◆
    2019/07/07 06:59
    ◆ありふれた風景33(5)◆

    「・・・・・・」 問いかけから答えが返るまでには、これまでもわずかの間が空いていた。だが今度の間は少し長かった。 それでも長谷川が視線を外さずに待っていると、向井はいきなりうつむいてしまった。ぽつり、と一言だけ、言葉を落とす。「・・・ひろきが」「僕? ですか?」 いきなりファーストネームを口にされ、長谷川は照れるより先に面食らった。向井はというと、うつむいたままふるふるとかぶりを振った。「いや、ボールペン...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • 好きになったのは年上で意地悪な人 (76) 
    2019/07/06 10:12
    好きになったのは年上で意地悪な人 (76) 

     チリリン♪と鈴の音がする。   「こんちは。生と梅とレモンを二つずつください……。あれ、優介?」  奥から声が聞こえてくる。  「あ、ちょっと待ってて」  「はーい」  少し待ってると出てきた。  「ごめん、ごめん」  「優介、お前泣いていたのか」  「ちょっとね。時々やっちゃうんだよ。ひっくり返して怒られて。ごめんね、気にしないで」  「まったく、そそっかしいのは変わってないんだな」  「あはは…...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • ◆ありふれた風景33(4)◆
    2019/07/06 06:33
    ◆ありふれた風景33(4)◆

     見れば向井はまだスーツ姿のままだった。離れたところにコートが放り出されていて、更に離れたところに鞄も投げ出されている。 その他、ソファまわりも心なしか乱れているようだ。まるで、引っ繰り返しては戻すことを繰り返したかのような雰囲気。  それらを一通り見て取ってから、長谷川は向井の傍らに膝をついた。 全身状態を素早く観察する。身体的な異常はなさそうだ。着衣の上からだから確定はできないが。それより問題...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • 好きになったのは年上で意地悪な人 (75) 
    2019/07/05 09:17
    好きになったのは年上で意地悪な人 (75) 

     怜は、コンビニから出てきた人とぶつかり転げてしまった。  「ご、ごめんなさい」  「うわああ……」  「あ、あの、大丈夫ですか?」  「バカ。バカ、バカ、バカ親父-」  その声を聞いて、ぶつかった人が誰なのか分かった相手は黙っていた。 村上君かあ、仕方ない。こうなると……。 コンビニに戻り飲み物とシュークリームを買って出た。村上君は、まだ泣いている。  「はい、どうぞ」  すっと目に前に出されたのは...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • ◆ありふれた風景33(3)◆
    2019/07/05 05:37
    ◆ありふれた風景33(3)◆

    「む、かい・・・先生?」 玄関は暗く、そこから続く廊下も暗かった。ただ、その奥からぼんやりと灯りがもれていて、リビングにいる人の存在を伝えていた。 瞬間的に、長谷川の脳裏をありとあらゆる嫌な予想が駆け巡る。 あの短い返信メールも、いつものことだと油断して――いや、それどころか脳天気かつ都合よく幸せ気分に浸ったりしていたけれど、本当は何か重大な、「先生!?」 思わず声を張り上げてしまいながら、長谷川はそこ...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • 好きになったのは年上で意地悪な人 (74) ソフトな性描写あります。注禁ではありません?
    2019/07/04 09:13
    好きになったのは年上で意地悪な人 (74) ソフトな性描写あります。注禁ではありません?

     でも、何も返事をもらえてない。 というか、避けられているみたいだ。 嫌なら嫌だと言ってくれればいいのに、それすらもない。 日にちをおけば俺の気持ちや考えが変わるとでも思っているのだろうか。 俺だって考えるよ。 ここ2ヶ月ほど全く顔を見ない。連絡もなければ、4月の入社式。あれっきりだ。   そんな岡崎の気持ちをよそに、コンビニの外では大声で言い合いをしている二人の人物がいた。  「いい加減にしろと...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • 帰宅すると玄関に明かりつけてくれるやつ
    2019/07/04 06:34
    帰宅すると玄関に明かりつけてくれるやつ

    ただいまー(玄関がちゃり) // パッと明かりが灯る玄関。爽快。 リノベーション完了後、実はこれが一番良かったなと感じております 残業で夜遅い時間に疲れている状態で帰宅。暗い部屋に帰ってきて玄関の照明スイッチを押す・・・ この何気ないことが今まではちょっとしたストレスになってたんじゃないかなと思いました しかしそういったストレスも今回解消することができました! ストレス解消の立役者。この自動で照明を点けてくれるやつの正体は人感センサースイッチです! これ。 玄関に入ってすぐの位置に設置しております。これがとにかく便利なんです! リノベーション前は一般的な押下するタイプのスイッチでした。 こんな…

    yakisobapango

    ローコストで自宅をリノベーションしてみた

  • ◆ありふれた風景33(2)◆
    2019/07/04 06:30
    ◆ありふれた風景33(2)◆

     かくて。 その日、長谷川は予定通り医局会にも勉強会にも出て、配られた豪勢な弁当も有り難く完食した。 その後で病棟に上がって回診と指示出しとカルテ入力を済ませたら、予想していたよりも更に遅い時間になってしまったので、慌てて帰途につく。 途中で向井にメールで現状を伝えたところ、「了解」と一言だけ返ってきた。 必要最小限のことしか打ってこないのは向井のクセだ。歴代の元カノとはそのことで毎回喧嘩になった...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • 好きになったのは年上で意地悪な人 (73) 
    2019/07/03 09:44
    好きになったのは年上で意地悪な人 (73) 

     さあ、新しい自分に挑戦だ。  利根川専務、あと半年でクビになるんだね。 あの人なら喜んで高瀬さんを探しに行くだろうな。   歩いて2分のところに今度の仕事場はある。  「おはようございます」  「おはよう、徹君」  「改めて。今日からよろしくお願いします」  「こちらこそ、よろしく」  あと半年で敦さんは契約が切れる。 できるなら、ずっと居たい。 もっといろんなことを知りたい。 オファーなんてこ...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • ◆ありふれた風景33(1)◆
    2019/07/03 05:50
    ◆ありふれた風景33(1)◆

     その日はあらかじめ、帰宅が遅くなると向井には言ってあった。 月に一度の医局会がある日だったし、その後で引き続き行われる製薬会社主催の勉強会にも出るつもりだった。 医局会はともかく、勉強会は強制参加ではないので、長谷川も出たり出なかったりしている。が、「今回のはちょっと気になるテーマなので」 そう言った長谷川に、向井は屈託なげに笑ってこう答えた。「じゃあ俺も、晩メシは適当に済ませてくるよ」 製薬会...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • 好きになったのは年上で意地悪な人 (72) ソフトな性描写あります。注禁ではありません。
    2019/07/02 09:14
    好きになったのは年上で意地悪な人 (72) ソフトな性描写あります。注禁ではありません。

     うへえ、8時だー!  そういや、月曜って早番だったよな。 冷蔵庫に張り付けたシフト表を見る。 月曜と金曜が早番で、火曜と土曜が遅番。 第一と第三の水曜が遅番で、隔週で休みになる。 早番だから9時から18時までで、遅番は17時からラストの24時まで。  夕べは宮田常務が送別会と称して駅地下にあるバーに、飲みに連れて行ってくれたんだ。  「何年、働いていたんだ?」  「卒業してからだから……、23年」  「な...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • 好きになったのは年上で意地悪な人 (71) 
    2019/07/01 09:12
    好きになったのは年上で意地悪な人 (71) 

     どうやって帰ったのか分からない。 寝てもないし、何もしたくない。  入社式に参加するように言われるが、断った。 「秘書課長の長付けがでるべきだ」と言い張って、常務室に籠もった。  専務室のフロアで一騒動あったらしい。 利根川専務と桑田専務が同室だったため、利根川専務だけでなく桑田専務もがキレたということだった。 なるほど、副社長は私以外には誰にも話してなかったみたいだな。 意外なことに山本君が弁...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • ◆ありふれた風景32(6-2)◆
    2019/07/01 05:43
    ◆ありふれた風景32(6-2)◆

     決まってるじゃん、とまた言いたくなったのをこらえて、俺も答える。「ハルタさんの」「じゃあ、」 とハルタさんは何でもないような口調で続けた。「これも店のメニューに加えようか」 途端に俺は、言葉につっかえてしまう。「えっ・・・と、んんん・・・こんなに美味しいんだから、そうだよね・・・」 スープに視線を落として、意味もなくスプーンでぐるぐる掻き混ぜていると。 急に頭のてっぺんがフワリとあったかくなった。見なく...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • ◆ありふれた風景32(6-1)◆
    2019/06/30 09:17
    ◆ありふれた風景32(6-1)◆

    「すごい。美味しい」 心からそう言ってるのに、ハルタさんは疑わしそうな表情を崩そうとしない。「ほんとに?」 挙げ句の果てにそう問い返されて、俺はムキになった。「美味しいよ! 決まってるじゃん、ハルタさんがつくってくれたんだよ!? しかも、不特定多数のお客さんに向けてじゃなく俺に、俺のためだけにつくってくれたコーンスープだよ!? 美味しいよ、ものすごく!」 スプーン片手に言いつのる俺の剣幕に、ハルタさん...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • 好きになったのは年上で意地悪な人 (70) 
    2019/06/30 09:10
    好きになったのは年上で意地悪な人 (70) 

     副社長と対面して、峰岸は叫んでいた。  「冗談じゃななかったんですか?」  「本当だよ。タイミングがなくて言えずじまいで終わりそうだったからね。ささやかな時間というプレゼントを岡崎君に贈った」  「そんな冗談を真に受ける副社長も」  だが遮ってくれる。  「本来は、4年前の3月末付けでやめていた」  「え?」  「それを延ばしていた。だけど、彼のキャパを超えることがあって、待ちませんと言われてね...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • 好きになったのは年上で意地悪な人 (69) タイムリミット
    2019/06/29 09:24
    好きになったのは年上で意地悪な人 (69) タイムリミット

     あと数分しかない。 最後の曲がり角に着いたとき、足を止める。  「ここを左に曲がった部屋に居る」  「分かった」  峰岸は左に曲がる。  「峰岸」  その声に峰岸は振り向いてくる。  「お疲れ」  「ありがとう。峰岸も、お疲れ様」  「それじゃ」  「俺、今日付けで退社するんだ。お世話になりました。元気で」  呆れた声が返ってくる。  「お前ね、こういうときに、そういう冗談を」  「副社長、待っ...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • ◆ありふれた風景32(5)◆
    2019/06/29 06:46
    ◆ありふれた風景32(5)◆

     そういうわけで、俺はコーンスープの調理にとりかかった。 この時期、生のスイートコーンは出回っていないので缶詰のコーン、それから牛乳と生クリームを使って、ポタージュ仕立てにする。  といっても作業工程は至ってシンプルだ。 一、コーンの水気を切って、フードプロセッサーにコーンと牛乳を入れて滑らかになるまで撹拌。 二、ザルでこしながら鍋に移し、最初に取り分けておいた粒コーンを加える。 三、中火にかけ、...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • 好きになったのは年上で意地悪な人 (68) 性描写? 本日付けで退社します。
    2019/06/28 09:11
    好きになったのは年上で意地悪な人 (68) 性描写? 本日付けで退社します。

     今日は俺の担当がある。 今更ながら緊張してきた。 少し時間が押してしまって、16時が16時半からになってしまった。 だけど、ディナー反省会は19時からだから十分、間に合う時間だ。  人体のしくみについて。 その話をした。 俺は体育学部だったから、ある程度は知っている。 それに空手も六段を合格したから、知識はある。  前半は話しをして、後半は一人でできるリラックス方法を教えさせていく。   その後は反省...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • ◆ありふれた風景32(4-2)◆
    2019/06/28 05:32
    ◆ありふれた風景32(4-2)◆

     っていうのは今はおいといて。「店に出さない、のに、つくるの?」 戸惑いながら訊いた俺に、ハルタさんはこう言って笑った。「いわゆる裏メニュー、いや、賄いかな。うちの大事な店員さんに食べてもらう専用メニューだから」 これを聞いて、俺はとっさにハルタさんに抱きついてしまった。 そうしてエプロンをしたままの胸にほっぺたをつけて、こみ上げてきた言葉をそのまま口にした。 もう何回、何十回言ったか判らない、で...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • 好きになったのは年上で意地悪な人 (67) 
    2019/06/27 09:16
    好きになったのは年上で意地悪な人 (67) 

      「見ての通り、最後にこれです」  思わず声が出ていた。  「うへぇ」   「うちのスタッフが自由に動いていますが、皆さんには基本形でしてもらいます。大丈夫です。スタッフが付いていますので」  タケシは口を挟んでいる。  「リーダー、こいつを使いたい」  「勝手なことしないでくれる?」  「大丈夫だよ。こいつなら運動神経いいから」  その言葉に悪い予感がする。  「おい、俺は」  「お前ならでき...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • ◆ありふれた風景32(4-1)◆
    2019/06/27 05:54
    ◆ありふれた風景32(4-1)◆

     コーンスープをつくる、と宣言したハルタさんに、俺はびっくりして問い返した。「それって冬のスープに新メニューが加わるってこと?」「いや、店には出さない」 ハルタさんは首を横に振って、そうして説明してくれた。今まで『もう一品』にコーンスープがなかった理由を。 ちなみにハルタさんはこういう説明がすごく上手だ。 多分、相手に合わせて言葉を変えて、一番伝わりやすい言い方をしてるんだと思う。それも無意識に。...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • 好きになったのは年上で意地悪な人 (66) 再会
    2019/06/26 09:48
    好きになったのは年上で意地悪な人 (66) 再会

      「さあ、今度は二人ペアになって上り下りします。先に手本を見せますね」 手本の二人は走り上ると、前転で下りてきた。   「それでは、順番にいきます」  山本君は二番手の塩田君とペアになって、仲良く上り下りしている。 後ろから榊原君の声が聞こえてくる。  「え、峰岸さんとペア?」  「私と? 榊原君よろしくね」  「は、はい。こちらこそ、よろしくお願いします」  ってことは、俺は目の前の冴木君とペ...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • ◆ありふれた風景32(3-2)◆
    2019/06/26 05:44
    ◆ありふれた風景32(3-2)◆

     いや、もちろん旬はある。 店頭に出回るのはスイートコーンで、これはトウモロコシの中でも甘みが強い品種の総称だ。 そいつが一番美味しい時期は六月下旬から八月いっぱい。だから、季節のスープメニューに入れるとしたらその期間ということになる。 だが、湿度も気温も高くて二言目には暑いと言ってしまうような季節に、焼きトウモロコシならともかく熱いスープで、わざわざトウモロコシを摂取したいと人は思うだろうか。な...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • 好きになったのは年上で意地悪な人 (65) 最後の秘書研修
    2019/06/25 09:18
    好きになったのは年上で意地悪な人 (65) 最後の秘書研修

     担当だから早めに着くように行く。 秘書課長の話から始まり、夕食まであっという間に過ぎる。 夕食後は、スポーツの時間だ。 なにをするのだろうと思っていたら、器具を設置している。  「佐藤君、それは」  担当者の佐藤君は、にこやかに応じてくれる。  「今時は、移動式というのがあるのですねえ」  すると声を張り上げる。  「それでは、紹介します。本日のスポーツはスポーツジムで働いている私の弟です。自己...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • ◆ありふれた風景32(3-1)◆
    2019/06/25 06:45
    ◆ありふれた風景32(3-1)◆

     コーンスープっていうのがな。正直、意表を突かれた。 もっともヒナタくんによると、コーンスープは毎年必ず入るけど、それ以外の種類も自販機によっては入ることもあるらしい。 だがそれは大体その年限りなのだそうだ。 ということはやはり、敵はコーンスープということだ。 で、そのコーンスープだが。 うちの店では「季節のスープ」と銘打って、年間通して何らかのスープを出しているけど、コーンスープだけはなかった。...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • 好きになったのは年上で意地悪な人 (64) 
    2019/06/24 09:11
    好きになったのは年上で意地悪な人 (64) 

     あっという間に時は過ぎ、残すところ今日を入れて、あと3日になった。 終業間近になろうとしているときに声が掛かる。  「岡崎、送ること」  ああ、この人がいたっけ。  「お断りします」  「お前、付き合い悪いな」  「明日、明後日は研修があるんですよ。準備しないといけないので」  「研修……。ああ、秘書全員のがあるって言ってたな」  最後の研修になる。 さて、と。 俺の担当は日曜の16時だから、それに...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • ◆ありふれた風景32(2)◆
    2019/06/24 05:37
    ◆ありふれた風景32(2)◆

     ハルタさんったら、俺、続けてちゃんと言ったのに。でも今はハルタさんのスープメニューで季節の移り変わりを実感してるんだよ、って。 なのにそれは頭から飛んじゃってるみたい。 自販機のスープ缶の話をしたらすぐ、近所の自販機を回ってきて、スープ缶を買ってきた。粒入りって書かれた、黄色い缶のコーンスープを。「敵情視察だ」 しかも本人は難しい顔をしてこんなふうに言う。それで俺はまた呆れてしまう。「ハルタさん...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • 好きになったのは年上で意地悪な人 (63) 
    2019/06/23 09:09
    好きになったのは年上で意地悪な人 (63) 

     でもバイオリンを弾かないと腕がなまると言うと、海ならどんなに大音量でも大丈夫だと言ってくる。 いや、バイオリンは大音量で弾く楽器ではないから。 いい所がある。 そういう言葉を口にした宮田常務は「10分後に駐車場」と言い残して自分の部屋へと戻った。  どこに行くのだろうと思い車に乗り込む。 到着したのは、夢の島。  「なんで……」  「来たかったんだ。それに誰も住んでないから堂々と弾けるぞ」  この人...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • ◆ありふれた風景32(1)◆
    2019/06/23 06:38
    ◆ありふれた風景32(1)◆

     俺の好きな人で、俺の店の唯一の従業員でもあるヒナタくんは、冬の訪れを飲料の自販機で知るのだと言う。「冷たい飲み物ばっかりだったのが、ちょっとずつあったかいのが増えてくんだ。コーヒーが一番早いかな」 そんなふうに話してくれたヒナタくんは、初めて出会った時から随分大人びた。 背丈も少し伸びたんじゃないかと俺は思うのだが、本人は伸びるような年じゃないと言って笑う。だが体格は確実に良くなった。それは俺の...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • 好きになったのは年上で意地悪な人 (62) 
    2019/06/22 09:32
    好きになったのは年上で意地悪な人 (62) 

     寝返りが打ちづらい。 しかも身体が動きにくいのは、どうしてなんだろう。 違和感があり目を開けようと試みるが、眠気に逆らわず、そのまま寝ていた。  目覚ましの音が鳴る。 ピピピッ、ピピピッ。  「んー……」  手を伸ばし止めようとする。  「ん……、ん……、ん?」  手が届かないところにあるのか。あれ、夕べはどこに置いたっけ。 それに何やら脚が動きにくいのだけど、どうかなってるのだろうか。 声が聞こえて...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • 好きになったのは年上で意地悪な人 (61) カミングする
    2019/06/21 09:06
    好きになったのは年上で意地悪な人 (61) カミングする

     3月も中旬になった。そんなとき、重森君が戻ってきた。  「お帰り」  「ただいま。メインはきつかったです」  「上二役をやって専務のメインだからね」  「なんか瀬戸常務を見てたら安心します」  「あはは、瀬戸常務は癒やし系だからね」  「そうですよ。ああ、ホッとする」  重森君には悪いが、すでに瀬戸常務には言ってある。  「重森君、戻ってきてそうそうなんだけど、今週の木曜から来週の月曜まで休むの...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • with、◆ファーストバイト(14)
    2019/06/21 05:50
    with、◆ファーストバイト(14)

    「・・・そっか」 じゃあ俺もハルタさんに保険証あげなきゃ、なんてまたバカなことを俺が考えてると知らず、ハルタさんは弁解する口調で言い募った。「ていうか大事だろ、保険証。きみね、今まで自分が持ってた保険証、ちゃんと見たことある? 『家族(被扶養者)』ってアタマに記載があって、『被保険者氏名』って欄にお父さんの名前があっただろ。・・・いや、あったんだよ! でもこれからは違う。きみのこと俺が引き取るっていうか...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • 好きになったのは年上で意地悪な人 (60) 
    2019/06/20 09:05
    好きになったのは年上で意地悪な人 (60) 

     誰かの声が聞こえてくる。  「やっぱりスポーツ欲しいね」  「岡崎さん……」  じー……と見つめられるが、もうゴメンだ。  「んー、あそこの道場は土日は無理だからなあ」  「道場でなくて、岡崎さんがしてくれれば」  「いや、私はもうしたくないです」  その時に閃いた。  「プールはどう?」  「プール……」  「それもそうか」  「うへぇ、泳ぎ苦手……」  「でも大人数だし邪魔じゃないかな」  「あ、そ...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • with、◆ファーストバイト(13)
    2019/06/20 05:45
    with、◆ファーストバイト(13)

    「ふぁー・・・?」 また急に知らない単語が出てきて、目をぱちくりさせた拍子に涙がぼたぼたこぼれてしまった。ハルタさんが自分のエプロンの裾で、それをぬぐってくれる。「ファーストバイト。披露宴の演出だよ。新郎新婦が互いにウェディングケーキの一切れを食べさせ合うやつ。あれにも一応意味があるんだよ・・・ってヒナタくん?」 一般常識として知ってるだけだからね、と真顔で念を押されて、俺は思わず笑ってしまった。涙と相...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • 好きになったのは年上で意地悪な人 (59) 
    2019/06/19 09:25
    好きになったのは年上で意地悪な人 (59) 

     2月の研修が終わると3月の研修に向けての打ち合わせをしていく。 担当メンバー以外にも数人が有志として名乗りを上げてくれた。  「スポーツがないのが寂しい」  「ストレス発散にいいですよね」  その言葉に応じていた。  「安藤専務はどう?」  「安藤専務って、なにかスポーツしてたっけ?」  「野球」  「いやいや、岡崎さん、空手でお願いします」  「んー……、奇数月は皆でしょ。なら、その時間の担当を...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • with、◆ファーストバイト(12)
    2019/06/19 07:07
    with、◆ファーストバイト(12)

     ぐすっ、と俺は鼻を鳴らした。何度も繰り返された否定の言葉がようやく頭にしみてきて、そうしたら余計に泣けてきてしまう。「急に、そんな、きちんと、されたら・・・突き放された、みたいな、これでもういいだろって言われてる、みたいな、気がして」 途切れ途切れにこう抗議したのは、だから、殆ど甘えてるみたいなもんだった。愚痴っていうか、言い訳っていうか。 そんな戯言、ハルタさんもまともに取り合わなくていいのに、...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • 好きになったのは年上で意地悪な人 (58) 
    2019/06/18 09:07
    好きになったのは年上で意地悪な人 (58) 

     土日祝祭日は会社は休みだけどバイトがある。 2月になると、4月からのシフトが決まった。  シフト表をもらい見ていく。 固定休日が木曜と日曜。 交代休日が第一と第三の水曜だ。 おお、これって水木と連休が取れる週があるんだね。 やったぜ、ラッキー!  しかも、月曜と金曜は早番だ。  店長が声を掛けてくる。  「岡崎君、今月と来月の日曜は早番でしてみよう」  「早番って6時からですよね」  「私だけね...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • with、◆ファーストバイト(11)
    2019/06/18 06:48
    with、◆ファーストバイト(11)

    「ハルタさん・・・」 なんだか泣きたくなってきた。なんで? って自分でも考えて、不意にひとつの考えに思い至る。そしたらもっと泣きたくなって、俺の眉毛と唇は自然に下がってしまった。「ハルタさんは、俺のこと、もう要らないの?」「えっ!?」 ハルタさんもさすがにびっくりしたみたいで、目を大きく見張って俺を見つめ返してきた。 その顔を見上げているともう我慢できなくて、俺はとうとうべそをかいてしまう。「ちょ、ち...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • with、◆ファーストバイト(10)
    2019/06/17 21:01
    with、◆ファーストバイト(10)

    「あのね、ヒナタくん」 でもハルタさんは、俺がどんな反応を示すかなんて予想済みだったんだろう。俺が何か言うより早く、こう言った。今度は断固とした口調で。「三月からはもう、きみはバイトじゃない。うちの店の正規従業員だ。業務内容的にも就業時間的にも。俺は雇用主として、正当な給与を払う義務がある。福利厚生の面でもきちんと手続きする義務もある。わら、給与明細をみてごらん。ちゃんと引かれてるだろ、健康保険と...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • 好きになったのは年上で意地悪な人 (57) 
    2019/06/17 09:09
    好きになったのは年上で意地悪な人 (57) 

     このメールを見て峰岸は腹を立てていた。  ノックもせず、バンッと大きな音を立ててドアを開けて入ってやる。 そのあまりにも大きな音に岡崎は常務のブースから自分のブースに出てきた。  「言っておくが送迎なんてしないからな」  「あのホモと一緒にするなっ」  そこに居たのは峰岸で、ホモ専務ではなかったので安心していた。 苛立っているみたいだ。  「どうした?」  「あのメールはなんだ」  「なんか送っ...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • 好きになったのは年上で意地悪な人 (56) 
    2019/06/16 09:10
    好きになったのは年上で意地悪な人 (56) 

     この2月から、毎月、最終週の土日を利用して研修、勉強会をすることになった。 まずは、来月の2月だ。  そう思い、秘書課長にメールする。 『秘書の皆さんへ この2月から、毎月、最終週の土日を利用して秘書の研修、勉強会をします。 偶数月は役付き、長付きが対象。 奇数月は全員対象です。  朝9時から夜22時まで。 宿泊場所は4階の風呂付き和室です。 ベッドでなく布団です。 スーツ着用、食事は皆で作り食べ...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • with、◆ファーストバイト(9)
    2019/06/16 07:38
    with、◆ファーストバイト(9)

    「はいこれ。ヒナタくんのだよ」 ハルタさんはしばらく、俺に向かってそれを差し出した格好のままでいたけれど、いつまでも俺が受け取ろうとしないもんだから、こう言葉を足すと俺の右手を取って、それを持たせてくれた。 それ、っていうのは。「えと・・・?」 成り行き上、俺は自分の手に移されたものに視線を落とした。青くて小さいプラスチックのカードと、折り畳まれた細長い紙が挟まれた銀行の通帳へと。 ええと、と小声で...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • with、◆ファーストバイト(8)
    2019/06/15 10:44
    with、◆ファーストバイト(8)

     こんなふうにして、ハルタさんの傍で過ごす二度目の三月が過ぎていき、そしてカレンダーは一枚めくれて、四月。 店のお客さんの顔ぶれにも少しだけ変化があった。 いかにも着慣れていないふうなスーツ姿を更にぐたぐたにした新入社員さんたち――って何故か百発百中で判っちゃう、不思議だねってハルタさんも言ってた――が仕事帰りに寄ってくれたり。 そういう人たちに、いらっしゃいませの代わりにおかえりなさいと声をかけたら...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • 好きになったのは年上で意地悪な人 (55) 
    2019/06/15 09:34
    好きになったのは年上で意地悪な人 (55) 

     会社を退社するまで、残り3ヶ月。 もう後釜のことは考えなくていい。6人の育成というのを聞いた途端に頭が痛くなったが、副社長秘書として育成中の人がそのまま山岡君の跡を継ぐのだろう。その考えでいくと、たぶん重森君が俺の跡になるだろう。 俺が有休を使ったせいで重森君の気持ちも変わったみたいだし、あとは重森君ただ一人を育成すればいい。  重森君。 なんでもかんでも一人で完璧にしなくてもいいんだよ。 君は...

    福山ともゑ

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  • 好きになったのは年上で意地悪な人 (54) ソフトな性描写あります。注禁ではありません。
    2019/06/14 09:14
    好きになったのは年上で意地悪な人 (54) ソフトな性描写あります。注禁ではありません。

     その言葉に岡崎は身の危険を感じていた。 なにしろ、この宮田常務は有言実行の人だからだ。 それは、プライベートでも会ってるから分かるのだ。  「ご、ごめ……」  「ん、どうした?」  「ごめんなさい、もう煩くしません。だから、そんなところに連れて行かないで降ろしてください。申し訳ありませんでした」  「遅い」  利根川も声を掛ける。  「その手を離せ。岡崎は俺と冬休みを一緒に」  「貴様もだ。秘書を...

    福山ともゑ

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  • with、◆ファーストバイト(7)
    2019/06/14 07:34
    with、◆ファーストバイト(7)

     って言うと、すごく可哀想っぽいけど。 でもほんとはそうじゃなかったってことも俺は知ってる。 被害者のまま、自己憐憫のぬるま湯に浸かって生きるのは、ある意味、ラクだった。 努力しなくていいから。自分を可哀想がっていればそれで良かったから。 ハルタさんに拾われた当初も、接客のバイトに甘んじてた間も、そのスタンスに変わりしなかった。ラクな方へ楽な方へ、って自分から流されていってた。それが習い性になって...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • 好きになったのは年上で意地悪な人 (53) 
    2019/06/13 09:07
    好きになったのは年上で意地悪な人 (53) 

     すると、違う声が割って入ってきた。  「なにやってるんだよ。岡崎さんを放せ」  「お前も煩い」  「そういう抱き方は子ども向けだ」  その言葉にため息を付いた宮田常務は末っ子に言っていた。  「お前も、抱かれたいのか」  「なにを、って……わあっ」  当然ながら揺れる。  「ひええっ、揺れたっ」と岡崎は悲鳴をあげる。  「こ、こわ……」と末っ子は声をだしていた。  そんな末っ子に宮田常務は言ってやる...

    福山ともゑ

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