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自分で作り、自分で愛しているオリジナルBLの 小説・イラスト記事を、 トラックバックしてください! 全て自作のオリジナルに限ります!
テーマ投稿数
3,751件
参加メンバー
43人

オリジナルBLの小説の記事

2021年12月 (1件〜50件)

  • #年下攻
  • #オリジナル長編小説
  • 2021/12/31 01:30
    祝餐のためにはじまるあした

    クリムゾンレッドのテーブルクロスの上には、幾何学模様が編み込まれたアイボリーのテーブルランナー。レース調に透かし彫りが施された白磁の皿と銀食器。テーブルクロスと同色のナプキンはをヤドリギを象った純銀製のリングで丁寧に丸められている。テーブルの中央にはイタリアで縁起物として扱われている黄金色の麦の穂が飾られ、その手前に置かれているのは創業250年の名門ガラスブランドのタンブラー。世界で初めてブドウの品...

  • 2021/12/30 21:18
    きっかけは君の一言 おまけの「ま」Part2

    深呼吸して店の中に入る。途端に名前を呼ばれる。 「彰君、お疲れ。こっちだよ」 「はい、ちづ………、雅デカ長」 「なによ改まって、変なの」だって、お小言食事とデートだと気分的に違う。しかも、もう1人は女性だし。 「食事はセット物だよ。もう頼んじゃった」 「ええっ」 「食べたい物あったの?」 「いえ、良いです」これはアルコール頼めないなと思い直していると、その女性を紹介してくる。は? なんだって、今、な...

  • 2021/12/29 21:23
    きっかけは君の一言 おまけの「ま」

    一方、こちらは新潟。今日も彰は千鶴の後を追う。 「千鶴さん」 「彰君、どうしたの?」 「その……、あれは治に渡してくれましたか?」 「あれ?」 「治だけでなく俊平にも渡してくださいねって、頼みましたよね?」その言葉で分かったのだろう。 「ああ、手紙の事か」 「そうです」 「渡したよ」 「ありがとうございます。なら、どうして返事が来ないのだろう……」何かを感じ取ったのだろう、直属の上司である千鶴は溜息を...

  • 2021/12/28 21:14
    きっかけは君の一言 おまけの「お」

    ヒマで、本当に暇で仕方なかったというのもあり、ナイフが医学部で教鞭を執っている時間、雅治の実父である副学長は体育学部のある教棟に行っていた。 「え……」 「お、おい……」 「あの人は……」ざわめく中、学部担当は立ち上がると側に駆け寄っていく。 「どうされたのですか? 呼んで頂けると参りましたのに」 「これを教えて貰いたいなと思って」と言って見せたのは、息子から貰ったアーチェリー一式だった。 「これってど...

  • 2021/12/27 22:12
    きっかけは君の一言 (47)最終話

    副学長は俺にくっついてきたナイフを引き離してくれると、こう言いながらパンフレットを渡してくれる。 「はい、これが英語学部のスケジュール表だよ。これを見て動いてね」最初からさせる気だったのかと気がつく。でも、するのはお試しだけだからな。だから再度強調していた。 「副学長。お試しですよね?」 「そ、そう。お試しだよ」まったく、この2人は侮れないなあと思いながら体育学部の教棟に戻ってきた。そのパンフレッ...

  • 2021/12/25 23:28
    さんざめく、ひかり(おまけ)

    「重荷が人を作る」。それは、約260年もの長きに渡り続いた太平の天下を築き上げた人の言葉だ。不遇の幼少期を経て、謀略と策略に翻弄されながらも戦乱の世の終わりを見届けたその人の真意を知ることはできない。だが、臣下を「宝」だと言って憚らなかったその人の言葉に偽りはなかったのだろう。地位も名誉も、単独では意味を成さない。独りで君主だと喚いたところで、付き従う者が居なければ国は成らないのだ。民が居なければ国...

  • 2021/12/25 00:04
    さんざめく、ひかり

    星々が煌めく美しい夜空に、黒と金の2色に染め抜かれた旗が翻る。それは、「ヨーロッパの父」と呼ばれるカール大帝の戴冠によって産声を上げた神聖ローマ帝国を象徴する色。青空に映える黄金色の旗地とそこに描かれた雄々しい双頭の黒鷲の色は、ヨーロッパにおいて800余年もの長きに渡り栄華と栄光を欲しいがまま手に入れた大国の誇りそのものだ。今からおよそ200年前に滅びてもなお、かの大国は死してはいない。この街で今も確か...

  • 2021/12/24 21:12
    きっかけは君の一言 (46) ハグされる!?

    無事に夏休みも終えた9月、前期の後半が始まる。その日の終わり、副学長から話しを持ち出された。オリンピック前にも話しを出された事を思い出す。 「俊平先生、英語科の担当の話しだが、考えて貰ったでしょうか?」 「考えていませんでした」 「だろうね。来年度からになるので考えといてね」 「私は体育学部なので専門違いだと思いますよ」その言葉に即座に反応したのはナイフだ。 「基礎英語とヒアリングだけでもやってみ...

  • 2021/12/22 21:28
    きっかけは君の一言 (45)

    ランチ会が終わると、学生達はホールを片付けていく。体育学部の連中ばかりだ。そうか、これが条件だったのかと納得した。ま、その有り余っている体力の発散方法はナイフが考えたのかな、なんて思っていた。治がいたので声を掛けてやる。 「治」 「あ、先に行ってて」 「分かった」 「あー、ちょっと待って」 「なんだ?」ボソッと言ってくる。 「着替えて来てね」 その言葉にスーツを着ていたんだと思い出す。分かったと返...

  • 2021/12/20 21:29
    きっかけは君の一言 (44)

    バイキングだと食事にありつけない。だけど何か食べておかないと夕食までもたないと思っていたらシュークリームを見つけた。1つを口に頬張る。 「ん、美味い」あと3つ、いや4つ、5つと口の中に入れていく。 「最高。これは美味いや」 「それは嬉しいな」その言葉に振り向くと学長がいた。 「もしかして、学長が?」 「いやいや、卒業生に作って貰ったんだ」 「美味しいです」 「ありがとう。そう伝えておくよ。こっちの...

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  • 2021/12/20 21:27
    きっかけは君の一言 (43)

    一方、こちらは副学長と理事長たち。あきれ顔で言ってくるのはナイフ副学長兼理事長。 「ったく、いつまで経っても10秒挨拶だよな」 「いや、1分以上話したよ」その反論に返ってきたのはマッチョ理事長の言葉だ。 「正確には1分8秒だな」 「マッチョは測ってたのかよ……」フォローしてくれたのは手袋理事長。 「ゆっくり喋っていたから時間かかったのかもね」 「そうそう」嫌みを言ってくるのはメガネ理事長。 「でも、中...

  • 2021/12/15 21:06
    きっかけは君の一言 (42)

    学食のホールがいつもとは違う雰囲気になっている。ホールの奥と真ん中にはバイキング形式で料理や飲物が置かれ、大きな窓があるはずの日当たりのいい場所には大きなパネルが飾られている。やめて欲しい。しかも巨大スクリーンまであるし。これは、もしかしてDVDとか何かが流れるのか?やめてくれー。俺の思いとは裏腹に司会の声が流れてくる。 「それでは、学長の一言ではじめさせて頂きます。皆様、お飲み物はお持ちくださいね...

  • 2021/12/13 21:32
    きっかけは君の一言 (41)

    危ない、危ない。13時だから12時に出ても間に合うが、30分で用意しないといけない。えっと、何だっけ。メダルとトロフィーも持って行かないと。荷物は解いてなかったので、そのまま荷物を持ち出る。ヒヤヒヤしながら大学に着いたのは12時50分。先に副学長室に行くと、ドアは開け放たれている。 「俊平先生、お帰りなさい」 「ただいま帰りました。遅くなって申し訳ありません」 「ギリギリ間際だね」ナイフのディスが懐かしい。...

  • 2021/12/13 17:39
    Kirsch & Cassis

    賑やかだった会場の音が一瞬消えた気がした。誰もが目を奪われ、口を噤み、瞬きも忘れて、悠然と歩くその人たちを目で追う。1人は、艶やかな黒髪を丁寧に後ろに撫でつけ、シルクが織り込まれた光沢のあるタキシードで均整の取れた体躯を包んでいる。ウイングカラーの白シャツにはクリムゾンレッドのアスコット・タイを合わせ、胸元にはタイと同色のスリーピークに畳んだチーフ。袖口から覗く時計やカフス、靴に至るまで洗練された...

  • 2021/12/11 14:13
    きっかけは君の一言 (40) ★短時間で挨拶するきっかけ

    最終日、点呼の時間より30分前に副学長は戻ってきた。なにやら上機嫌だ。2人揃って会場に向かっていると話を振ってくる。 「俊平先生の呼び名が決まったよ」 「呼び名、ですか?」 「学生時代は長距離のキングだったけれど、今回は違う名前にね」 「違うって……」 「閉会式が終わったら、インタビュー3回、テレビ出演に5社。それが終わったら解散だよ。言葉は大体が決まっている。後でカンペを渡すからね」 「あの、それっ...

  • 2021/12/06 22:34
    きっかけは君の一言 (38)

    部屋へ戻ると副学長はシャワー室から出てきた。なんか早いなと思いながらでも言っていた。 「副学長は会話できるのですね。ナイフがディスっているからできないものと思っていました」 「英語と日本語だけだよ。あいつは医者だからドイツ語もできるし、全然かなわない」 「医学部は大変ですね」 「それ言うなら体育学部もだな」 「そうですね。でも身体だけでなく頭の中身も鍛えないとバランスよくなりませんからね」 「そう...

  • 2021/12/03 21:42
    きっかけは君の一言(37)

    開会式が終わると、各々が部屋へと戻る。 「今度、ゆっくり話そうな」 「今、話そうよ」 「最後まで居ないかもしれないしな」 「ジョージって嫌な奴だな。誰も強制帰国されたくないよ」ということで、皆でホールに向かう。ホールにはたくさんの輪があり、その1つに副学長もいた。せめて近くに座ろうと思っていたら、誰かがサッサと座ってしまった。でも副学長の声は聞こえてくるので良しとした。 「懐かしい。でも、よく覚え...

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