「2gether」「SOTUS」「Dark Blue Kiss」「TharnType」「ラブ・バイ・チャンス」「Until We Meet Again」「WHY R U?」「Together With Me」「Theory of Love」「2Moons」「YYY」「Our Skyy」etc… 世界中に沼をバラまいているタイのBL(ボーイズラブ)ドラマ、テーマがなかったんで作ってみました。
1件〜50件
喫茶での中華食がもう少しで終わるというところで、自分の店が建築終了した。1階は店舗で、2階は住居だ。喫茶に置かせてもらっていた中華食の物を自分の店へと移していく。最初はラーメン屋だ。そのラーメン屋を始め2年経った年の10月末。このラーメン屋は、11月から中華店になる。元々店舗は広いので余裕に中華店ができる。そう、10月末という時期はハロウィン。大学の仲間と共にハロウィンの仮装パーティーに出る。なぜ急に中...
その事件とは、ボスが誰かに拉致られてしまった事だ。それを教えてくれたのはマサだった。しかも、犯人は発砲したがる爺ときた。ボス、奪回だ!でも、ここで動くのは他の皆で、私はユタカと連携コンビだ。話をしている間に不機嫌になったと教えてくれたので、これは骨が折れる仕事が一番最初かよと、内心では嫌気がさしていた。うーん、どうか機嫌が良くなりますように。管制塔に足を踏み入れるとモニター画面がいくつもあり、緊張...
皆の戦闘を見ていると、ウズウズしてきた。ソイツは私の獲物だ!なので、ボスに交渉していた。 「ボス! 私も参戦したいっ。あいつは、私の畑に毒を入れて食材をダメにして閉店を余儀なくさせられた。食い物の恨みを晴らしたい!」はあ……と溜息を吐いていたが許しを貰った。 「一本だ。いいな。」 「ラジャ!」そこに突っ立っているマサから警棒を2本引ったくり、向こうに走っていく。叫んでいた。 「おらおらおらぁー! 最...
それに、ちょうどタカとユウマも着いたみたいだ。だから中に入れてやる。どうせ暇だろ、お前ら。見学するより動けよ。そう思い付け足してやる。「マサとユタカ。それに、今着いた奴ら。タカとユウマ。お前等もだ。入れ。」マサは驚いている 「えっ! 私は仕事……」ユタカは舌打ちしている。 「くそったれ、そうなるよな……」タカとユウマは、これだ。「えー……。せっかく着いたばかりなのに……」「何をやらせる気だ?」その2人にこ...
喫茶が中華になって客足はどうなのか心配だったが、順調にいっている。そんな時、ある事件が起きた。ある夜、誰かが走り出てきた。ユタカの声が聞こえてくる。 「ソイツを捕まえろ!」へぇ、捕まえるだけで良いんだと思い追いつく。だけど、そいつは忘れもしない毒男だ。 「お前……。もしかしてブラッディか!」そいつはこっちを見ると立ち止まってしまったので足を払ってやる。 「隙有りっ!」地に膝を付いたソイツを立たせてい...
4年生、5年生も同じように過ごし、6年生に上がる前、就活をしていく。どこに行こうかと迷ったが、とりあえず親がやっているので、そこでいいやと思い進路先を新潟にする。その前に、実地研修だ。附属病院から始め、区立病院もやり、近隣の病院も数院に実地に赴く。机上と実地は違うということは知っている。知っているが、ここまで差があるとは思ってもいなかった。実地が終わり、家に連絡する。「どした?」「そこで2~3週間、...
2年の前期試験前。なにやら皆が嬉しそうにしているので話しを聞いていると、悟君の父親の誕生日パーティーに参加できるとのことで。「マジで? 行く行く」悟君は意地悪モードに入り、こう言ってくる。「私よりテスト結果が悪いと連れて行かない」変動はなく、いつもの悔し顔の悟君が見れてラッキーだった。「そったれー!」いえーい!!おっと、タキシードの用意だ。余興で何かをしたいな。させてくれるかなと悟君に言うと、翌日...
5人が道場の真ん中に向かったが、すぐに飛ばされてきた。 「さすがだわ……。医学部1年の王偉強 (ワン・アンドリュー)。香港人だ。よろしく」 「くっそ……、少林寺では負けないと思ったのに。同じく医学部1年の高瀬正孝」 「柔道の師範してるのに、柔道で負けるとは……。同じく医学部1年の渡部優馬」 「得意の手刀で負けるとはな。同じく医学部1年の山口悟」そして、一番最初にぶっ倒れたのだろうと思える一人が這い出てき...
太極拳の道場を見つけたので、そこに通うことにした。いきなりだけど、と前置きされ、高2に上がる春先に3級を取り、夏には2級を取る。もちろん太極拳だけでなく進学の勉強もするが、進学先が決まらないでいた。お姉ちゃんに話すと、こう返してきた。「東京に行ったら?」「東京?」「こんな狭いところで終わるな。洋一は東京に行って、もっと視野を広げてご覧」そうは言っても、中々進路先が決まらない。高3の夏休み、中国に行...
一方、洋一は昭栄から課題を出され四苦八苦している。「うーん……」「ヨーイチ、無心になれ!」「あっ!」「邪心を心から追い払うんだ!」物を大事に扱っているつもりでいたのだけど、どうやら、俺の思っているのとでは大いに違う事がすぐ分かった。物を持ったままスキップする事だったのだ。最初は鉛筆やノートのような軽い物で。どうして、すぐ落としてしまうのだろう。「物は大事に扱いましょう」「はい」「返事はいいのだけどね...
孝一は手紙の封を開けたのを後悔した。封筒の中には、自分名義の通帳と印鑑が入っており、それを見ると毎月振り込まれている。プラス、この手紙だ。「洋一は、高校受験するため、自分の戸籍を手に入れた。その時点で、やっとお前のことを知った。今後は一切振り込まないので大事に使いなさい。」息子である洋一には一言も書かなかったのに、こっちには書いてある。「今後は振り込まない」ということは、洋一との関係はどうなるのだ...
甲賀の血を受け継いでいる人間が新潟に養子に出された。高河隆は、村上へと姓が変わった。結婚した相手は中国人で、どことなく生母に似ている。いわゆるマザコン気がある男を父に持って生まれた子ども。それが、村上洋一だった。その前にバツ一で娘もいるが、こちらは早死にした元妻との忘れ形見だ。この2人を手元に置いていた。娘は洋子と書いて、ヒロコ。息子は洋一と書いてヨウイチ。いずれも「洋」の字が入っているのは、双子...
自分たちの育ての父親と本来の父親がいる。自分たちは捨てられたと感じているのは真ん中の次男だけだった。そんな思いを払拭するかのように3階に上ると、既に末っ子がやっている。 「雄飛、何をやっているんだ?」 「なんで拓兄が来るの?」 「ストレス発散。」 「兄ちゃんは?」 「風呂ってる。てか、お前言われただろうが、こんなに高くしやがって落ちるぞ。」 「デフォルトでやりたいー」 「俺たちは忍者じゃないんだか...
甲賀忍者の末裔。本家に双子の男児が生まれると片方は早く逝き、もう片方は生き延びる。だけど、この2人は生きる事を自ら強く望み、相手を選んだ。1人は忍者の利を活かし、分家に横取られた物を返して貰い、叔父と一緒に“政府に守られている”と謳われている組織を健全なスポーツ事業へと構築していく。なにしろ道場主をしていたので、ノウハウはあるから大丈夫だ。その為には、この組織に従属している連中を「一から仕込み直さな...
入居先は駅に近いマンション。 「仕事はどうするの?」 「ここは俺の名前で個人借りだ。3部屋あるから一部屋を仕事部屋にしよう。」 「どんな仕事が良いかなあ……」瑞樹の事は好きだけど恋人とか恋愛対象ではない。それでも良いと言ってくれる瑞樹に甘えてしまう自分がいる。泣いたり怒ったり色々とあったが、これからも続くだろう。ボケッと瑞樹の顔を見つめていた。そういえば、あそこで同じベッドに横たえて寝てたな。風呂も...
「これ解け!」 「翔馬がしたの。」 「くそぉ……」その2人を無視して、子ども3人に声を掛ける。 「3人とも下りるよ。滑り台、登り棒、どっちがいい?」3人の声が重なる。 「滑り台!」 「雄飛君、昨日それしてどうなった?」 「同じミスはしない。」 「受け止めてくれる人いないよ?」 「大丈夫。3人揃って寝るだけだから。」その言葉に兄2人は呻っている。 「ゆーうーひー……」でも末っ子は強い。 「兄ちゃん、滑...
目と目が、かち合う。何を考えているのか分からない兄は突撃してくるみたいだ。バカ正直に己の欲望を抑えこむ事はしないだろうな。もう1人は横から、いや後ろか。ふん、2人を振り回してやる。2人が前後から俺を挟みこんでくる。変わり身の術にするか、それともギリギリまで待つか。後者の方を取った、その一瞬。何かが俺の身体に触れている。これは手、このイヤらしい手つきは、まさか……。 「のやろ……」 「えへっ、1本! 翔...
4階のも起動させるとスタートする。3階から4階。そして蔵へと渡り、家の壁伝いで屋根へと上る。屋根の上から煙突を経由して3階に下りると滑り台を使い庭に下りる。そのまま4階の開いている窓にジャンプして飛び込む。4階から3階へと下りるのは部屋内の壁伝いだ。音もなくササッと忍び寄ってくるマネキン猫に手裏剣を飛ばし、跳ね返ってくる手裏剣を躱しながら高中低の高さで回し蹴り。5体の人体も出てくるので懐に忍ばせて...
兄2人が起きてきたのは翌日の朝だった。 「ゆ・う・ひ・くん」 「元気そうだなあ。」睨んでいる2人に雄飛君は朝食を差し出す。 「おはよ、お兄ちゃん。昨日はごめんね。おじさんに言われた通りにしていれば良かったのに、特攻隊になっていたんだ。お腹すいたでしょ。はい、どうぞ。」そう言って夕べの夕食のおかずも出している。 「お前は、朝から」 「太れと言うことか?」そんな兄に雄飛君は応じている。 「こっちは昨日...
若いって良いねえ。まだ幼かった頃の自分たちを思い出していた。 「なんか楽しくなってきた。ねえ、デフォルトでやってみたい。」 「ものすごく速くなるし、位置も高くなるよ。できないと思う。」 「高いってどれぐらい?」 「低くて3m、一番高くて7m。」 「それがデフォルトなの? それは無理かもぉ……」頑張り屋な雄飛君を見ていると、不思議と“この子なら”と思えてくる。 「さあ、下りるよ。」 「まあ、明日から2日...
3人とも、こんな事を言ってくる。 「甲賀忍者って、時代劇に出てくるよな。」 「明智だっけ、織田だっけ? どこかが手懐けていたっていう忍者だろ。」 「暗躍したっていう江戸時代の影武者?」これはテレビの見過ぎか。この子たちの情報源はテレビなのかと思うと本当の事を知って欲しくて言っていた。 「この蔵の中にある本を読むと少しでも祖先のことが分かるよ。」すると3人とも同じ発想なのか、似たような言葉が返ってき...
「沁みますね」 「ごちそうさまです」 お湯が沸いた。二束でいいですか?と聞かれて、僕は頷く。 「そうめんって、一束じゃ全然足りなくないですか」 「わかります。食べた気がしないです」 「よかった、じゃあ四束入れますね」 三島さんはキッチンタイマーを2分に設定すると、手際良くそうめんを茹で始めた。真っ白な麺がパラパラッと放射状に散らばって、ぐったりと沈み込む。スパゲッティの麺と違って、細くて頼りな...
「おはようございます」 とっさに僕はそう言ったものの、覚醒しきっていない三島さんからは返事がなかった。ぼんやりと、まだ半分しか開いていない目が僕を見た。その、小さな子供が未知の生物を瞳の中に映し込んだ時のような、いとけない無防備さが、僕の胸を甘くくすぐった。いつもの明晰さはまだ身につけていないみたいだった。ふっと、三島さんの黒目が狭まって、唐突に焦点が合う。彼の瞳の中で、僕の存在が認識された...
たぶん、三島さんはキスもセックスも上手いんだと思う。 こんなに不安そうに、逐一僕の気持ちを確かめて、最大限に尊重してくれるくせに、いざ僕の体に触れるとき、なんのためらいもなかった。行き届いた指先に、この人すごく慣れてるんだろうなと、さっき背中を揉んでもらいながら僕は思った。三島さんはたまに怖いくらいの真剣さで僕を見据え、その情熱が、背筋をゾクゾクと舐め下ろしていく。温度が限界まで上がりきった、青...
俺たちは中学校に入学すると独り立ちを強要された。何のために?兄貴は明るく振る舞うようになり誰からも好かれるキャラになってしまい、高校入学と同時に年上女性と付き合い半同棲するようになった。でも根っこは変わってない。落ち込んだ時は俺に抱きついてきていたからだ。なら、今回は?思いに没頭していた。何かを決意していたのは分かっていた。だから来たのだろう。あの時、兄貴はなんと言っていた?来た理由を並べ立ててい...
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「兄貴……」 「翔馬。あいつは高校の時から、お前を敵対視していた。」 「え?」 「ほら、学校の成績って同点だと順位はどうなる?」 「あいうえお順……」 「だろ。だから、あいつは優位に立てていたんだ。」 「意味が分からないのだけど?」そう言うと、瑞樹は溜息をつき、こう言ってくる。 「頭良いくせに鈍いよな……」 「誰が何だって?」 「そういう所は全然変わらん。」 「瑞樹君?」睨んでいるにもかかわらず瑞樹は...
「で、全員やっつけたの?」 「5人ぐらい残っているよ。」 「ブランクもあり全然やってない奴には、まあまあなデキだな。まぁ、ここの連中は弱いからなあ。」すると違う声が聞こえてきた。 「いい加減、そこからどけ。」 「お、起きた? ここの連中、5人残してやっつけたよ。」 「そりゃ、お前にかかれば赤子の首を切るようなものだろう。それよりも、どけ。」 「はいはい。」 「まったく、こいつらは揃いも揃って同じ...
約束すると、都さんはふわっと肩の力が抜けたような笑顔を見せた。そしてそのままクラッと前のめりに傾いた。あれと首をひねる彼は首まで赤くなっていた。僕は先ほどから都さんの紅潮を、肌の表面が徐々に浸水されていくみたいに赤くなっていくさまを、つぶさに観察していた。色白な彼の変化は一目瞭然だった。アルコールは、今、都さんの体のどこまで回っているのか。 目元から頬、輪郭を通り過ぎて長い首筋へ。見える範囲は全...
目を開けると伯父は固まっている。思わず口に出ていた。 「ウブなのか……」 「お、おと、おと、おと……」 「男とするのは初めてなのか。なるほど納得。」 「お、ま……」 「なら手加減してやるよ、童貞君。」そう言うと床に身体を押し倒してやる。 「だ、誰がどう、こら、何を」 「ケツ掘ってやる。もっと良い気分にさせてやるよ。」 「バカ、やめろ。チビ」 「チビじゃないの見りゃ分かるだろ。」 「めろっ」 「あんたが、...
ガラス同士がぶつかる華やかな音が好きだ。都さんは勢いよく飲んだ。僕も同じようにグラスを傾けた。炭酸が喉を滑る。一気に煽ると、僕らは目を線にして見つめ合った。 「おいっしー」 「最高ですね」 再生しますかと僕は言って、リモコンを取った。 「字幕と吹替、どっちがいいですか?」 「うーん、今日は吹替かな」 「その感じだと、いつもは字幕ってこと?」 「いや、そんなにこだわっているわけじゃないですけど、...
僕は都さんの頭を軽く撫でると、体を離して、場の空気を変えるように「喉乾きませんか?」と努めて明るく言った。 笑顔も浮かべた。「スイカ、食べましょう。それで、適当に映画でも見ませんか?」 いいですね、と都さんも僕に同意するように微笑んだ。僕たちは寝室を出て、リビングに戻った。僕は「都さんは座ってて」と言うと、冷蔵庫の前に立った。「いや、僕も何か手伝います」「いいんですよ。スイカ切るだけですし...
そのまま、衝動に任せてしまおうかと考えた。だけど、その前に僕が絶対に聞かなければいけないことを。どうしても確かめてみたかったことを、僕は口にした。 「都さんは僕のこと、どう思ってますか」 目の前の体が石膏のように固まる。僕がとっさに離れると、濡れた前髪から水滴がいくつか落ちた。それは都さんのうなじに真っ直ぐ落ちて、彼は大きく身震いする。 ゆっくりと都さんは僕の方へ振り返った。 ...
「翔馬っ!」微かに聞こえてくる怒声と嬌声に不安が過るので、自然と走ってしまう。翔馬、翔馬。俺は高校の頃から、ずっと見てきたんだ。誰にも渡したくない。誰にも触れさせたくない。俺だけのものにしたい。そう思いながら、今まで側に居たんだ。お前が、俺の事をどう思っていようが俺は手を離す気はない。段々と怒声が大きくなってくる。 「翔馬っ!」これは正門か。よりにもよって人の多い所でするとは。そんな俺に誰かが声...
僕は都さんのそばに近づいていくと、膝を折り、彼の目線に合わせた。 「都さん」 「はい」 「髪を乾かしてもいいですか」 え、という表情で都さんが固まった。急なお願いに驚き、意図を掴みかねているようだった。僕は視線をそらさず、じっと返事を待つ。戸惑いながらも彼が頷いたのを確認して、すぐにドライヤーを手に取った。 都さんの後ろに膝立ちになって、丁寧に髪を乾かし始める。ごうごうと音が響く中、水分を含ん...
僕は床に散らばった荷物と都さんのスーツを拾い上げて、近くのコートスタンドにかけた。心臓が口から出そうなほど緊張していた。都さんが、僕の家にいる。廊下に立っている都さんの涼しげな横顔を見ていると、とても現実のこととは思えなくてゾクゾクする。 「どうぞ」 僕がリビングのドアを開けると、都さんは小さく声をあげた。わあ、三島さんの部屋、すごくお洒落ですね。ゆるりと微笑まれて、僕は赤くなって...
僕は店のブラインドを全て閉めてしまうと、自分と都さんの荷物、そしてスーツ一式を手に取り、出口へ向かった。その間も僕は都さんの手をきつく握って離さなかった。店の前の黒板に、7/17(土)臨時休業と大きく書く。字が歪む。すぐにスマホを取り出してお店用のTwitterとInstagramを開くと、片手で打つ。急な話で大変申し訳ございませんが、本日はお休みをいただきます。1分もかからない。僕はズボンのポケットに携帯を押し...
僕もフォークとナイフを手に取った。しばらくはお互いが食器を使う形式的な音だけが響いた。都さんは食べるのに夢中で、特に何も言わなかった。僕は食事を楽しむというよりは、都さんの優雅で流れるような所作に見惚れたり、可愛い表情を楽しんだりしていた。気がつけば僕の皿も空になっていて、あまり食べた気はしていなかった。胸がいっぱいだった。好きな人と一緒に朝ごはんを食べている。僕の作った朝ごはんを都さんが一生懸...
そうして僕はほとんど眠れないまま朝を迎えた。狭いシングルベッドに大人の男2人、ぎゅうぎゅうに隣り合って、眠れるわけがない。抱きしめることも、体の向きを変えることすらできないまま、僕はひたすら目をギュッとつぶって固まっていた。夏だから、剥き出しの肩や腕が絶えず触れ合っていて、眠っている都さんの高い体温が、僕の肌にしっとり移る。時々都さんが寝返りを打つたび、反射的に僕の首筋に顔を埋め、健やかな寝息を...
ここだと言ってノブを回して開けると甘い匂いが鼻につく。甘い匂いって何だ? 「何しているんだ?」その問いの返事はキッチンではなくリビングから聞こえてきた。 「お帰り。今ね、シュークリームが焼き上がったんだ。」 「ったく、お前は……。これ以上、俺を太らせる気か?」 「運動すれば大丈夫だよ。おきゃ……」俺を見る目が大きくなった。おそらく、その“おきゃ”を目にしたからだろう。その”おきゃ”と呼ばれた人物は声を掛け...
そのまま僕は都さんを胸の中に戻してしまうと、もう1度強く抱き締め直した。都さんはまだ泣いていた。 都さん、僕はあなたのことが好きですと、祈るような気持ちで口にしていた。 あなたは消えたいと思っていたとしても、僕はあなたと一緒にいたい。あなたに死んでほしくない。返事はいらない。いいんです、そのまま眠ってしまっても。僕はずっと起きてるから。 僕は都さんを胸に抱きながら、窓越しの夜空を眺めていた。今は...
「夜中までやっているし、カフェなのに割高じゃない。ここまで来て、最初はさすがに本から離れようと思ったのに、結局僕の趣味は読書しかないんだと気づいて、ほとほと自分のつまらなさに呆れました。だけど三島さんが淹れてくれた美味しいコーヒーを飲みながら、好き勝手に本を読んでいるうちに、僕は自分の手足に力が戻ってくるのを感じました。こんなに本を面白く読んだのっていつぶりだろう。結局、自分のせいで自分の1番好き...
都さんはそこまで言うと、一旦僕から身を離して「もう大丈夫です」と照れくさそうに笑った。 僕も同じように笑顔を返すと、少しだけ距離を取って、都さんの言葉を待った。多分、その先生も僕と同じ種類の人間だろうと思った。僕以外の、世話好きの狼。情愛ではなくても、一目会った瞬間から、若い都さんが可愛くて可愛くて仕方なくて、彼のために何かしたくてたまらなかったんだろう。実際、自分が手に持っているもの全てが彼...
想像したとおり、ただ抱擁しただけでうっとりしてしまうほど、都さんの体は僕にしっとりと馴染み、感覚がどこまでも落下していきそうなほど気持ちが良かった。僕はもっと色々すればと想像するだけで、腰奥から首の後ろまでとろけるような感覚が一周して恍惚とした。ぴったりとくっついた胸からは、都さんの破裂しそうな心臓の音が僕の皮膚をびりびり焼いている。僕は都さんの息遣いに耳を澄ました。彼からは驚きや困惑が伝わって...
からになった皿を見つめ、フルーツティーを飲み干す。少しあとに彼もナイフとフォークを皿の端においた。そして、また手のひらを合わせ直すと、自分の中の深い部分からとても貴重なものを、僕だけのために取り出すように「ごちそうさまでした」と丁寧に言って、長く頭を下げた。 「お粗末様でした」 彼は顔を上げると、遠くの海を眺めるように僕を見た。 僕は彼についてある種の事実を確信していた。おそらく、これまでもず...
後ろ髪ひかれる思いで彼の横を通り過ぎると、僕は定位置のキッチンへいそいそ戻った。鼻先に残る甘い匂いは強烈で、明日の仕込みをしなければならないのに、どれから手をつけたらいいかわからなくなってしまった。僕はとりあえず食器を洗うことにして、遠目に彼の観察を続けた。 彼はカフェオレをゆっくりすすりながら、ぼんやりと真夜中の街を眺めていた。いつものように本を開く様子はなく、膝の上で頬杖をつき、ひたすら物思...
ここに来て20年以上経ったが、まさか長兄の子どもがいるとは思いもしなかったな。大人しく男らしくなった。弟の方かな。いつの間にか参謀となり、今度は総代のペットへと変わってしまった。どういう事だろう。それに、総代は頭が良いしキレるので、こちらもフル回転させないといけない。だからターゲットが分かった時は、どのようにして避けさすが考えたものだ。なのに、10年間も狙っていたのだがパタリと止んだ。なぜなのか聞きた...
なまぬるい午後だった。 誰かがテーブルに残していった瓶のコーラはすっかり炭酸が抜け、毎日14時に決まって店の前を徘徊する三毛猫も、今日だけは日陰で腹を晒していびきをかいていた。空気そのものがとろりとしていて、気だるい時間が蜃気楼のように人々の頭上を過ぎていった。 1年前に始めた夜カフェは、午後4時に開けて午前2時に閉める。まだ、青空と夕焼けがはんぶんこの時間は、月が白く小さい。じわじわと水色...
途方のない時間が過ぎた。もしくは一瞬だったのかもしれない。 言ってしまえば取り返しがつかなかった。 時安は身を起こして僕から離れると、夢の中にいるような顔をしていた。その表情が再び現実に戻ってくると、時安の瞳の中の色は複雑に揺れた。眉根が寄った。口元が悲しく歪んだ。 僕は覚悟した。 「そっか」 しばらく沈黙が流れた。時安は僕を見ていたけれど、僕が時安を見ることはなかった。できるわけが...
時安がそう言ったとき、僕は唐突に考えがつながるような気がした。 もしかして、時安にはもう全部バレているんじゃないか。 僕の気持ちも、僕がそれをなんとか伝えようと必死で思い出話を引き伸ばしていることも。全部知っていて、僕の一人芝居に付き合ってくれているんじゃないか。 友達だから、ずっと仲良くしてきたから。それで僕が告白するのを辛抱強く待ってくれている。 その瞬間、カッと頭に血が上...
確かに楽しかったけれど、僕からしたらあの5日間はジェットコースターのように喜びと絶望を繰り返した地獄でもあった。 僕たちは同じグループで、最初は5日間も泊まりで時安と旅行に行けるなんて、楽しみすぎて「神の恵みよ」と唱えるくらいには浮かれていた。 なのに、1日目の夜、USJでたっぷり遊び、被り物をみんなで脱がないまま歩いていたホテルへの帰り道で、時安は同じクラスの安達さんに告白されたのだ。いつ...
「2gether」「SOTUS」「Dark Blue Kiss」「TharnType」「ラブ・バイ・チャンス」「Until We Meet Again」「WHY R U?」「Together With Me」「Theory of Love」「2Moons」「YYY」「Our Skyy」etc… 世界中に沼をバラまいているタイのBL(ボーイズラブ)ドラマ、テーマがなかったんで作ってみました。
女装子になってヾ(๑╹◡╹)ノ" 夜な夜なお出掛け
詩で物語を書いて行くスタイルです。
日々の生活ブログを書いてます。 ニューハーフですがよろしくお願いします( ^ω^ )
できあがったカップルよりニアホモに萌える方! 親友以上恋人未満とか、四六時中ライバルのこと考えて頭いっぱいのクセに気がついてないとか、俺の命はお前に預けた! 的な相棒とか、師弟、主従なにそれヤラシイwとかその辺が美味しくてたまらない紳士淑女の皆様、いらっしゃいませんか? そういった作品(マンガ、イラスト、小説、一次二次問わず)、日記、呟き、ブログに上げられましたら是非ご参加くださいませ。
お好きにトピ・アンケート作っちゃってww セクシャル不問。勿論、ノンケだって構いません(同性愛に理解がある方であれば) 片思いだろうと不倫だろうと、何でもこーーーーい(恋)!! 世間の常識に囚われずにみんなの『愛・恋・好き』の気持ちを応援したい!応援されたい!見守りたい!見守られたい! 基本自由☆仲良くしようよw
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