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百合小説リンクの記事

2020年11月 (1件〜50件)

  • #スラッガー
  • #工藤と良太
  • 2020/11/21 00:21
    姫神の巫女二次創作小説「さくらんぼキッスは尊い」(七)

    食べものには3秒ルールというのがある。床に落とした食品は、すぐに拾って食べれば、あるいは水で洗えば、いたって清潔だという思い込み。しかし、自分の肌の、しかも、そんな部分へうっかり転がったそれは食べてほしいとも、やめてほしいとも言いづらい。どうしよう、どうしよう。わたし、どうしたらいいのかな?日乃宮媛子は、懸命にその頭をめぐらせて、この切羽詰まった事態をどう切り抜けるべきか、考えあぐねていた。そして、夢中に考えるあまりに、彼女は放心してしまい、「千華音ちゃん…」とつぶやいた拍子に、すぐさま全身で危機を感じた。皇月家の御神巫女が胸をおしあて、体重をかけてくるのを。身動きがとれない…!しまった!いつのまにか、自由を封じられていたのだった。驚きに目を見開く。熱い息遣いが、耳もとに囁くように落ちる。怖い…でも、それよりも...姫神の巫女二次創作小説「さくらんぼキッスは尊い」(七)

  • 2020/11/18 00:19
    姫神の巫女二次創作小説「さくらんぼキッスは尊い」(六)

    どうしよう、どうしよう。私、どうしたらいいのかしら?皇月千華音は、懸命にそのよく回りすぎる頭を働かせて、この切羽詰まった事態をどう切り抜けるべきか、考えあぐねていた。そして、夢中に考えるあまりに、彼女は放心してしまい、「媛子…」とつぶやいた拍子に、ぽろりとチェリーの片側を取り落とす。果実の抜けた唇は、半開きになっていて、千華音の目がとろんとしている。「あ、もお。だめだよ、千華音ちゃんてば」ぶらんと下がった残りの粒。媛子がその軸のつなぎ目をひょいとつまみあげて、自分の分の粒を舌へ乗せて転がしてみせる。艶やかなグロスを引いた唇、剥がれていてもぷるんとして艶々しい。ゆっくりと右へ、左へ。その舌の動きを見つめているうちに千華音はなんだか酔ったような気分に陥った。前にもこんなふうに自分を失いかけたことがあるような…。「ほ...姫神の巫女二次創作小説「さくらんぼキッスは尊い」(六)

  • 2020/11/14 00:16
    姫神の巫女二次創作小説「さくらんぼキッスは尊い」(五)

    壁掛け時計が、正確に午前零時の鐘を打つ。媛子にお世話をされて、戦いの疲れもほぐれ、うつらうつらいい心地になりかけた千華音は、はっとなって我を取り戻したのだった。そうだ、忘れていた。きょうの訪問の目的を…。「お風呂をいただいて、ありがとう。それでね、今日はこちらを持参したのだけど…」と言って、千華音がいつもの大きな鞄から取り出したのは――ビニル袋に入った透明な六角形のカップの容器だった。中には艶々しく輝く赤薔薇いろの果実が並んでいる。「わあ、これ、アメリカンチェリーだね」「外国産なの?日本の果物にしては色が濃すぎると思って」「さくらんぼの一種なんだよ、知らない?」千華音は島でみる果物しか目にしたことがない。交易が限られている故郷の島では、山桃やいちじく、干し柿、夏蜜柑、さつま芋などなど、いかにも田舎にありそうな原...姫神の巫女二次創作小説「さくらんぼキッスは尊い」(五)

  • 2020/11/11 00:15
    姫神の巫女二次創作小説「さくらんぼキッスは尊い」(四)

    ここは一歩踏み入れれば、敵地であって戦場であって、負けることはできぬ場所。そう、断固として気を許してはならない。相手の懐に入ったら、油断させるのはこちらなのだ、しかし、だが、しかし…――。媛子のマイルームに招かれたときから、ずっとずっと媛子のターン。千華音はもうすでに媛子のペースに乗せられ放しなのだった。ここには、あまりにも媛子の生活の匂いがあふれている。ソファにも、布団にも、ぬいぐるみにも、タオルにも、借りた下着にも。さきほどの、のぼせあがる一時間にわたるバスタイムも。甘い少女の気配に酔いつぶれ、すぐに退きたくなるはずがあろうはずもない。浴室から出た千華音は、やはりと言えばやはり、脱がされたのと同じく、着つけもされたのだった。寝間着は着脱しやすいのか、浴衣みたいなものを着せてくれた。絣で通気性がいい。無地に近...姫神の巫女二次創作小説「さくらんぼキッスは尊い」(四)

  • 2020/11/07 00:22
    姫神の巫女二次創作小説「さくらんぼキッスは尊い」(三)

    皇月千華音は、湯気のはふはふと流れるなかを、曇った鏡のまえの自分と対峙していた。豊かな胸の前をハンドタオルで隠せるだけは隠し、小刻みに揺れる膝がしらを合わせ気味にしながら、椅子に腰かけている。からだが熱い。こころが燃える。そして、ひたすら恥ずかしい。なぜ、こんなことになったのだろう。私はただ、媛子の喜ぶ顔が見たくて、あれを届けに来ただけなのに…。まさか、こんな…媛子と…。いま、千華音は媛子の賃貸マンションのバスルームにいるのだった。このマンションは間取りが広いせいか、浴室もユニットバスではなく、セパレートなのでややゆったりしている。湯舟にしたって、ふたり肩を並べて入れそうな大きさである。女の子の一人暮らしにしては、十分すぎる広さだった。カップル御用達かファミリー向けの物件なのであろう。ジャグジーもついていて、泡...姫神の巫女二次創作小説「さくらんぼキッスは尊い」(三)

  • 2020/11/03 00:59
    ★姫神の巫女二次創作小説「さくらんぼキッスは尊い」第二話 更新★

    16年後に返ってきた神無月の巫女「姫神の巫女」コミックス一巻発売決定(予約限定特典は特製タペストリー)********姫神の巫女二次創作小説「さくらんぼキッスは尊い」第二話:その傷口に覚えありを更新しました。千華音と媛子のふたりがいる空間、いま、ここがそれであれば、よかったのだった。古びた習わしが支配する島育ちの自分には家族との想い出など無きに等しく、写真などを撮ったこともない。(…)写真の中の自分はいつも仏頂面で、感情が見えない仮面のようだった。誰かのために笑みをつくろうこともない冷めた顔、自分をそうだと思っていた。媛子の撮る写真には驚きがあふれてくる。こんなに自分が笑顔咲かせるなんて、知らなかった。なんだか、温かいものでくるまれた気分になってくるのだ。********御霊鎮めの儀を前に、お泊り経験もした媛子...★姫神の巫女二次創作小説「さくらんぼキッスは尊い」第二話更新★

  • 2020/11/02 03:29
    姫神の巫女二次創作小説「さくらんぼキッスは尊い」(一)

    日本海に浮かぶ聖地・杜束島には誰も知らない伝説がある。荒波の絶海に阻まれた孤島に生まれ、その身に刻印を宿した乙女たちが相争う。その死闘の果てに、いずれかのその精魂を荒ぶる島の守り神に捧げねばならないという秘儀――それを「御霊鎮めの儀」という。この瑞穂の国に残るひそやかな伝承のうちでも、ひときわ残酷な少女たちの運命。これは、そんな過酷な運命のもとに生を受けた十五歳の少女ふたりの、甘く、切なく、ささやかな日常のひとコマをつづったものである。****皇月千華音と日乃宮媛子との「お付き合い」がはじまって、すでに数か月。賑わしい大都会の観光地巡りも、映画館も、カフェでのランチも、お料理イベントも、カラオケもゲームセンター遊びも、親友としてすべてそつなくこなしてきたつもりだった。お年頃の十代が興味のある楽しいことは、ほぼす...姫神の巫女二次創作小説「さくらんぼキッスは尊い」(一)

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