大人のためのBL、ML

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大人のためのBL、MLの記事

251件〜300件

  • 陸上&医者。すべての物語は、ここから始まる! (42) 
    2019/02/23 17:42
    陸上&医者。すべての物語は、ここから始まる! (42) 

     俺は、あいつにぶちまけていた。 いつも一緒に居れると思っていたのは俺だけなのか。 俺は、お前が居ないと駄目なんだ。 それに、俺は、お前の何なんだ。 担任に何も知らせず、なんで陸上顧問リーダーにしか言わないんだ。 担任である俺は、一番最後か。 違うだろ、一番最初だろ。 俺は、お前の事をずっと見てきた。 これからも一緒だと思っていたのに、それをお前は捨てるのか。 それに、おばさんも何も言わずに俺を一...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • 陸上&医者。すべての物語は、ここから始まる! (39) 
    2019/02/20 20:39
    陸上&医者。すべての物語は、ここから始まる! (39) 

     最近の治の顔をプリントアウトし、探偵サークルやプロの探偵に探させる。 だが、誰も何も手応えはなかった。 夏休みも盆に差し掛かろうとしているインハイ間近な頃、電話があった。  『治が、自分で戻ってきました。何処に居たのか聞いても”分からない”の一点張りです』  「怪我は?」  『ないです。その代り肉が付き隙のないフォームになっています』  「どこかで走ってたのか……」  『だと思います。トラックを軽く...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • 陸上&医者。すべての物語は、ここから始まる! (34) R18!性描写あります。抵抗ある方はスルーしてください。
    2019/02/15 10:01
    陸上&医者。すべての物語は、ここから始まる! (34) R18!性描写あります。抵抗ある方はスルーしてください。

     だけど、私はもうお腹一杯だ。  「由治、今夜はもう……」  「足りない」  「由治」 顔を向けると、由治の顔はオスのそれになっている。  「由治、キスして」  「思いっきりしても良い?」  「良いよ」 即座に思いっきり抱きしめられ口内を貪られる。 ああ、本当にこいつのは気持ち良い。 まあ、たまにはヤラレてあげよう。 唇が離れていく。  「ん……」 糸が引かれているのが分かる。  「あ、ん」  「抵抗...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • 陸上&医者。すべての物語は、ここから始まる! (31) 
    2019/02/12 15:21
    陸上&医者。すべての物語は、ここから始まる! (31) 

     由治の副学長就任パーティー。 学長、理事長はもとより各学部の教授、助教授も集まっていた。 由治の就任スピーチを期待していたのは当然だろう。 しかし、そのスピーチは20秒という超最速の最短時間で終わった。 なにしろ、名前と「よろしくお願いします」の言葉だけだったからだ。 今時、中学生の自己紹介でも、もっと言うぞ。  「あははっ。あいつは……」と笑い転げてるのはマッチョ理事。  「せめて1分にしてくれな...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • ◆ありふれた風景31(7)◆
    2019/02/10 09:54
    ◆ありふれた風景31(7)◆

    「せっかくですから履いてみましょう。家の中でだけでも」 向井を追いかけてリビングへと駆け込みつつ、長谷川はこう言ったのだが。「嫌だ」 けんもほろろに却下され、長谷川もムーッと口を尖らせる。「何で嫌なんですか。家で履くソックスなんて何でもいいでしょう」「何でも良くない。俺と五本指ソックスなんて、想像しただけで滑稽すぎる」「何ですかそれは。格好いい自分には似つかわしくないってことですか?」「格好いいな...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • 陸上&医者。すべての物語は、ここから始まる! (28) 
    2019/02/09 10:50
    陸上&医者。すべての物語は、ここから始まる! (28) 

     そんな時、副学長選に立候補してきたバカが居た。 医学部卒業して助教授になった奴だ。 講師から始めるのだが、学長の弟という事で助教授になった。 副学長には到底無理な奴だ。 だけど、何かが閃いた片瀬は皆に提案していた。  「このバカを理事にするか」  「はあ?」  「何考えてるんだ」  「こいつは理事になんて」  「もちろん、向いてないのは分かる。よく聞け」 3人に言ってやる。  「由治を副学長にし...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • ◆ありふれた風景31(6)◆
    2019/02/08 07:04
    ◆ありふれた風景31(6)◆

     長谷川の名誉のために言い添えるならば。 もちろん、辞退したのだ。お気持ちだけで、と言って。 だが、それで引き下がるようなはるかではない。彼女のハキハキとした声が、今も玄関先で谺し続けている気がする。 ――こういうの、男の人って自分では買わないでしょ? だからプレゼント! 試してみて、もし気に入ったらいつでもワタシかなつめに言って! 買い足すのは恥ずかしいでしょ、ワタシが買ってきてあげるから! ちな...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • 陸上&医者。すべての物語は、ここから始まる! (26) 集合&暴露
    2019/02/07 14:26
    陸上&医者。すべての物語は、ここから始まる! (26) 集合&暴露

     くそぉ……、さっきの男は誰だ。 理事長室に勝手に入ってきて、挙句の果てには俺のパソコンの中身を削除してくれて。 許さないからな。 さっきのやり取りを反芻していたら気が付いた。 もしかして、俺の研究所を潰したのは、あいつか。 だが、相手が悪かった。 来週のプレゼンを前にして、阿部監督は高校の教師という職を失ってしまった。 大学の理事長に暴行を振るったというのが最大な理由だ。 ”3日おきに来て、プレゼ...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • ◆ありふれた風景31(5)◆
    2019/02/07 07:03
    ◆ありふれた風景31(5)◆

    「まあとにかく上がってください」 お茶でも、と長谷川が言うのを、なつめが落ち着いた口調で遮る。「ううん、いいの。すぐ帰るから。ほらママ、あれ渡すんでしょ」 娘に促され、はるかは肘に掛けていたエコバッグ――もちろんビビッドカラー――をごそごそと探った。そして。「はいこれ! 五足で千円だったから、向井先生と長谷川先生にも一足ずつお裾分け!」 輝かんばかりの笑顔とともに差し出されたものを、反射的に受け取って...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • ◆ありふれた風景31(4)◆
    2019/02/06 06:10
    ◆ありふれた風景31(4)◆

     なつめは、さすが今時の子というべきか、訪問や電話の可否をまずメールで問うてくる。 この時も例に漏れず、「これからママと一緒にお邪魔していい?」というものだった。「いいよ待ってる、って打っていいですか?」 向井にお伺いを立てると、わずかにムッとされつつも「いいよ」という言葉が返ってきた。 そこで長谷川はまず膝立ちの姿勢になると、横にいた向井へと向き直り、腕を回してぎゅっとハグした。「多分すぐ済む用...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • ◆ありふれた風景31(3)◆
    2019/02/05 06:13
    ◆ありふれた風景31(3)◆

     そう答えると、よしよしとばかりに頭を撫でられた。それが自分でも可笑しいくらい嬉しくて誇らしい。 その気持ちは、向井の言葉を貪欲に吸収しようとしている知識欲とは全く矛盾することなく、長谷川の中で両立している。「あと、橈骨動脈で脈を取ろうとした時に、冷たくてじっとり湿っているような感触があったらヤバいな。それと呼吸数。患者のリズムに合わせて自分も呼吸してみれば、切迫度が把握しやすい」「そういう場合、...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • 陸上&医者。すべての物語は、ここから始まる! (23) R18!性描写あります。抵抗ある方はスルーしてください。
    2019/02/04 12:26
    陸上&医者。すべての物語は、ここから始まる! (23) R18!性描写あります。抵抗ある方はスルーしてください。

     片瀬。 片瀬、片瀬、片瀬。 俺の身体は、お前意外の人間を受け入れてしまった。 どうすれば良いんだ。 とりあえず15時の定時連絡をしないと。 そう思いメールアプリを起動させる。 でも、先程の抱かれた事は打てないでいた。 片瀬が帰ってくるまで、あと1ヶ月足らず。それまで我慢しないといけないのか。 片瀬、今すぐにでも抱かれて安心させて欲しい。 監督は3日おきにやって来るようになった。  「全国に散らばって...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • ◆ありふれた風景31(2)◆
    2019/02/04 07:15
    ◆ありふれた風景31(2)◆

     その日曜日の午後も、長谷川と向井はリビングで「色気のない話」を展開させていた。 議題は、総診医師としての救急患者対応。 明らかに救急と判断できる場合は議論の余地はないが、たとえば独歩で来院した患者。 ある程度の処置をして帰宅させるべきか、或いはそのまま入院させるべきか。それを線引きする所見は何か。 たとえば、血圧の値だけでショックの有無を判断していいのかどうか。問診や触診でチェックすべき点はない...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • 陸上&医者。すべての物語は、ここから始まる! (22) R18! 性描写あります。抵抗ある方はスルーしてください。
    2019/02/03 20:41
    陸上&医者。すべての物語は、ここから始まる! (22) R18! 性描写あります。抵抗ある方はスルーしてください。

     裏山の麓にある一軒家でベッドに繋がれた。  「くそぉ……」  「大学の敷地内から出なければ良いんだろ」  そう言うと、監督は俺のスーツを脱がし、自分も脱ぎ出した。  「嘘だろ……」  「やっとだ。やっと、お前を抱ける」  「俺は、お仕置きを受ける様な事はしてない」  「いや、してるだろ。お前は、俺の研究所を潰したんだから。潰さないって言ってたくせに約束を破った。そのお仕置きだ」  「や、だ……」 監督...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • ◆ありふれた風景31(1)◆
    2019/02/03 11:29
    ◆ありふれた風景31(1)◆

     向井と二人で暮らすようになって、変化したことはいろいろある。 そのどれもが良い変化だと思ってしまう長谷川を称して、向井は「農耕民族の典型だよな」と言う。 協調性があり、空気を読むことに長けていて、集団生活への適応力が高いということらしい。 それじゃ先生は? と長谷川が反問すると、「そりゃ狩猟民族の方だろう」と返された。 曰く。 好戦的で主導権を握りたがり、有言実行だが勢い任せのところが多分にあっ...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • ◆ありふれた風景30(7)◆
    2019/02/01 18:47
    ◆ありふれた風景30(7)◆

     だから、と続けられた向井の口調にも、やわらかな微笑が宿っていた。「そんな事態にならないように、健康に気をつける。・・・そういう意味では、このテのパンツ、効果絶大かもしれないぞ。本でも書けば売れるかも」「変な柄パンツ健康法、ですか?」 長谷川もまた、抱擁と言葉とを返す。そうしながらつい、笑ってしまう。 何なんだその健康法。第一本を書くったって、あっという間に終わってしまう。 健康ノウハウ本によくある...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • 陸上&医者。すべての物語は、ここから始まる! (19) 
    2019/02/01 15:27
    陸上&医者。すべての物語は、ここから始まる! (19) 

     タイミングが良いのか悪いのか、誰か違う人物が割って入ってくる。  「いい加減にしろ。雅理事長が提供してくれる物がないと困るんだ」  「お前は、たしかこの間の研究所の……。何を研究してるんだ」  「何って……、成果が出たら教えてやるよ」 その割って入った男に気が付いたのか、千鶴の声が聞こえてきた。  「何よ、あんたたち。あれから何年経ったと思ってるの。自分のDNAでやんなさいよ」  「煩いっ」  「ここ...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • ◆ありふれた風景30(6)◆
    2019/01/31 18:45
    ◆ありふれた風景30(6)◆

     でも、と、長谷川としては反論せずにいられない。「履いてる本人以外に見るのが僕だけとは限らないでしょう。たとえば出先で倒れて、医療関係者に脱衣させられたりとか」「・・・うーん」 その可能性と、そうなった場合について、向井も考えを巡らせたらしい。 しばし深刻な表情になったが、すぐに小さく吹きだした。「脱がせた時にこういうパンツ履いてたら、笑われるだろうな。笑いはしなくても、ぎょっとはされるか」「でしょ...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • ◆ありふれた風景30(5)◆
    2019/01/30 18:59
    ◆ありふれた風景30(5)◆

    「あと、このイチゴ柄はおまえって感じだろ。だから俺はこっちの」 向井の解説は更に続いた。長谷川もまた、顔を火照らせたままでそれに応じる。「パイナップルですね。これは、小さい柄が全体に散らばってるデザインだから、まだしも刺激的じゃなくていいですよね」「イチゴも可愛いぞ、ピンクのと赤いのが全体に散らばってて。おまえにすごく似合うと思う」「・・・あんまり嬉しくないです」 残る一枚は、迷彩柄と青地に白いドッ...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • ◆ありふれた風景30(4)◆
    2019/01/29 20:15
    ◆ありふれた風景30(4)◆

    「えーっと、じゃあ・・・これとこれと、これ」 こういう時の向井の決断は、極めて早い。そもそも、買い物に時間をかける質ではないのだ。極めて素早く、直感的に、取捨選択する。 今回は選ぶ余地がさして無かったので、尚更だ。「えっ・・・この星条旗がパッチワーク状になってるやつ、先生にと思ってたんですけど」 向井の選択は、しかし、必ずしも長谷川の意図したものとは一致しなかった。つい、反論が口を突いて出る。「国旗柄は...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • 陸上&医者。すべての物語は、ここから始まる! (16) R18! 性描写あります。抵抗ある方はスルーしてください。
    2019/01/29 15:23
    陸上&医者。すべての物語は、ここから始まる! (16) R18! 性描写あります。抵抗ある方はスルーしてください。

    袋の外から押したり触ったりしている片瀬は言ってくる。  「これは何ですか?軽くて柔らかい……」  「それは……」 DNA研究所の所員が口を挟んできた。  「研究材料です。返して下さい」  「どんな研究をしてるの?」 そう言いながら中を見ようとしているのか、袋を開けようとしている。  「それを返せ」  「どんな研究をされているのか聞いてるだけですよ」 中を開け覗いている。  「何これ。ゼリー……、なんか匂う...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • ◆ありふれた風景30(3)◆
    2019/01/28 18:43
    ◆ありふれた風景30(3)◆

    「これ、三枚よりどり千円だったんです。お買い得だったんです。だから僕のと先生のと二人分、買ってきました」 そんなわけで買い物に手間取り、向井よりも遅い時間に帰宅することになってしまった。 慌てて夕食にして、後片付けも一緒に済ませた、その後で。 長谷川はこんな台詞とともに、戦利品を並べた。 テーブルの上、はどうかと思ったので、ソファの上に。「先生から先に、好きなのを三枚取ってください」 続けてそう言...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • ◆ありふれた風景30(2)◆
    2019/01/27 18:31
    ◆ありふれた風景30(2)◆

     男性用下着、上ではなく下の方。それもブリーフではなく、トランクスとボクサーパンツ。 それが、玉石混淆ごちゃ混ぜになって入っていたのだ。 向井先生がこないだ履いてたのゴム部分がヨレてきてた! そう思い出してしまったが最後、長谷川はもう止まらなくなった。 第一にサイズ、次に素材と縫製、その次がデザインで、最後が柄。 チェックポイントと優先順位とに従って、ワゴンの中身を選り分けていく。 ちなみに向井の...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • ◆ありふれた風景30(1)◆
    2019/01/26 17:43
    ◆ありふれた風景30(1)◆

     仕事からの帰り際、食材を買うべく寄った町内のショッピングモールにて。 そういえばボディシャンプーがなくなりかけてたな、と思い出して、長谷川は生活用品の売り場へと回った。 まずは目当てのボディシャンプー(詰め替え用)を買い物カゴに放り込んでから。長谷川は一応、ぐるりと売り場を回ってみることにした。 サニタリーやトイレ周りを思い浮かべ、必要なものの有無を検討する。結果的に、歯ブラシ二本とアフターシェ...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • http://asami209.blog.fc2.com/blog-entry-1824.html
    2019/01/26 08:00
    http://asami209.blog.fc2.com/blog-entry-1824.html

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    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • ◆ありふれた風景29(7)◆
    2019/01/24 18:49
    ◆ありふれた風景29(7)◆

     そんな忍足の胸の内を知ってか知らずか、佐上は訥々とした口調でなおも言葉を続けている。「武田さんの方がずっと素直だけどね」 だから忍足も、惰性のようにして返事を返す。「・・・そうか?」「でも可愛いのは渉だね。断然、渉」「・・・・・・そうか?」「ビール、もう一本飲む?」「・・・・・・うん」 立ち上がった佐上の足に、ノエルが鳴きながらじゃれついている。 よしよしおまえもお代わりな、と言いながらキッチンへと歩いていく...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • 陸上&医者。すべての物語は、ここから始まる! (11) 
    2019/01/24 11:16
    陸上&医者。すべての物語は、ここから始まる! (11) 

     それから1週間後も経たない内に事件は起きた。 いつもの様に保育園に迎えに行った帰りの途中、俊君と会った。 その時、俊君と共に拉致られ車に押しいれられた。  「誰だっ」  「やっぱり子どもの方だと実らなくてね」 そいつは、この間の5人の男だった。  「貴様等……」  「ガキは要らない。お前だけ来てもらう」 そう言われると、2人を車から降ろす。  「おとーちゃ」 窓を開け、外に居る2人に大声で言う。 ...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • ◆ありふれた風景29(6)◆
    2019/01/23 18:50
    ◆ありふれた風景29(6)◆

    「・・・そっか」 佐上も、思い出したのか、くしゃりと笑った。「そういえば似てるね。渉と武田さん」「そうか?」 そんなことないだろう、という思いをこめて反問したが、本当は忍足もそう思っていた。 いや、自分と武田がではなくて、状況が、ではあるが。似ているなと。 とはいえノエルは怪我はしていなかったし、救急病院への搬送も必要としていなかった。それにノエルは離乳直後だったが、あの猫は成猫だ。 だから、それに...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • 陸上&医者。すべての物語は、ここから始まる! (10) 拉致誘拐
    2019/01/23 08:01
    陸上&医者。すべての物語は、ここから始まる! (10) 拉致誘拐

     だが、そいつ等は人質を取った。 治だ。 しかも、治だけでなく、近所の子も一緒だ。  「ふ、来たな」  「卑怯な手を使うなっ」  「このガキさえいれば、あんたは保険だ」  「2人を返せ」  「チビだけのつもりだったんだけど、こいつは勝手に付いて来たんだ」 名前が分からない、その近所の子は5人の男のある部分を蹴り上げている。  「てっ」  「何する」  「この」  「クソガキ」  「うー……」 その子...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • ◆ありふれた風景29(5)◆
    2019/01/22 18:39
    ◆ありふれた風景29(5)◆

    「そういやさ」 と、今度は佐上がこの言葉を口にした。「うん?」「武田さんが言ってた、『スーフォア』って何? 猫の名前、考えてくれたの?」「いや、うん・・・まあ、そうなるんじゃないか」 忍足は小さく、思い出し笑いをもらす。 手術中、不安やら手持ち無沙汰やらで、武田はやたらとよく喋った。 バイクの話もその中に出てきた。曰く、「武田さんが欲しいバイクの名前だよ。えーっと・・・『奇をてらってないっていうか王道な...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • ◆ありふれた風景29(4)◆
    2019/01/21 19:16
    ◆ありふれた風景29(4)◆

     ちなみに猫は、今夜一晩は救急病院に入院することになった。明日佐上が引き取りに行き、自院に転院させる手筈になっている。 手術は成功したと佐上は言ったし、引き続き慎重に経過を診ていきますとも言った。だが、もう大丈夫ですよとは言わなかった。それが忍足には少し不安だ。 大丈夫だよな、ともしも訊いたら、佐上は答えてくれるだろうけれど。 でも、訊かないでおこうと思う。明日からはあの猫もここに――佐上動物病院に...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • 陸上&医者。すべての物語は、ここから始まる! (8) 
    2019/01/21 10:08
    陸上&医者。すべての物語は、ここから始まる! (8) 

     アパートに帰り着くと、玄関前に誰かが突っ立っている。  「やっと見つけたよ。シンドウ君、こんな狭い所でなく広い所に住まわないか」  「お前は誰だ。俺は」  「シンドウ君、君が何と言おうが我々は離す気ないからな」  千鶴がしゃしゃり出る。 「ちょっと待ちなさいよ。この人をどうするつもり?」  「君は、彼と」  「私の夫に何をするのっ」  「夫って……、シンドウ君、君は」  「シンドウ君って誰の事を言...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • ◆ありふれた風景29(3)◆
    2019/01/20 18:42
    ◆ありふれた風景29(3)◆

     ――じゃあ、すぐ行きましょう。ここから車で三十分くらいのところに、動物対象の救急病院があるんです。ここじゃ足りない設備もあっちには備わってます。勿論俺も当直医と一緒に手術をします。同行していただけますか。 はい、と頷いた武田の横で、忍足は運転手を買って出た。 宏弥は猫についててやれ、と言ったのは実は口実で、ここで自分だけ取り残されたくないというのが本音だったが、結果的にはそれで正解だった。 「・・・...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • ◆ありふれた風景29(2)◆
    2019/01/19 20:15
    ◆ありふれた風景29(2)◆

     佐上の口調は、精一杯自制しているのが忍足には判った。が、それでも充分、切羽詰まっていた。はっきりというなら、詰問に近かった。 当然ながら武田は戸惑い、というより半ば怯えた表情で、何故か忍足の顔を見た。 助けを求めているような視線を受けて、忍足も成り行き上、言葉を足した。 ――恐らく、安くはない費用がかかります。もしかすると時間も。その後のこともあります。生き延びた猫を誰が飼うのか、二度とこんな事故...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • ◆ありふれた風景29(1)◆
    2019/01/18 20:34
    ◆ありふれた風景29(1)◆

    「・・・今夜はサンキュ。助かった」 こう言って缶ビールを目の高さに掲げた佐上へと、忍足も同じ動作を返した。 いや、という言葉は自然に口を突いて出た。それと苦笑も。「俺は何もしてないだろ。・・・車、運転しただけだ」 いや、と佐上も呟いた。それだけでは足りないと思ったのか、ぶるぶるとかぶりも振る。「助かったよ。渉がいてくれて、ほんと、助かった。武田さんもきっとこう思ってる。だから二人分ありがとう」 二人とも...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • もう一度、もう二度とpost-fin(5)
    2019/01/16 20:54
    もう一度、もう二度とpost-fin(5)

    「実際、拍子抜けしちゃったよ」 と続けた司の口調には、つい苦笑が混じってしまう。あの時の自分たちの気負いようを思い出すと、少しくすぐったい。「理由を訊かれるのかと思って、お父さんと打ち合わせて完璧に理論武装して行ったのにさ」 実際には、必要書類のチェックの後、養親と養子の双方が同意しているかどうかを一言確認されただけで受理された。「養子が六歳未満の、特別養子縁組の方だったら、いろいろ大変らしいけど...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • もう一度、もう二度とpost-fin(4)
    2019/01/15 19:02
    もう一度、もう二度とpost-fin(4)

     学のその声には、何の屈託も翳りもなかった。続けて、あんこうの天ぷらをパクついては、うわこれすげえ美味い、などと笑顔で呟いている。 それを見て、長谷川がしみじみとこう言った。「・・・そういうことを淡々と言えるってことは、学くんたちはもう、そんな段階を通り越したってことなんだね」 ふふ、と学は笑った。そして司を見やり、殊更に悪戯っぽい口調で言った。「あんだけのこと乗り越えたら、ていうか乗り越えさせられ...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • もう一度、もう二度とpost-fin(3)
    2019/01/14 09:17
    もう一度、もう二度とpost-fin(3)

    「そうか? そんなに大騒ぎするようなことじゃないんじゃないのか?」 ここで向井がこう言って――既に日本酒にシフトしている――、今度は司がこくこくと頷いた。向井から差し出されたお猪口を受け取り、それを越乃寒梅のぬる燗で満たしてもらいながら。「だよねえ。俺たちみたいなカップルには、よくある展開だと思うんだけど」 ねえ、と言いながら司は向井を見やったが、あっさりかぶりを振られてしまった。「さあ、それはどうで...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • もう一度、もう二度とpost-fin(2)
    2019/01/13 15:30
    もう一度、もう二度とpost-fin(2)

     そんな次第で、追加注文のオーダーは向井と長谷川が二人がかりで引き受けてくれた。 司はただもう、飲んで食べて笑って、合間に学の世話を焼いたり、逆に世話を焼かれたり。「なんか俺ばっかり楽しくてごめんね」 そんな台詞まで口走っていて、あれもう酔ったかなと首を傾げる。「そうですよ、周りは大変だったんですから」 愚痴る口調の割には楽しそうにこう言ったのは学だ。「いきなり養子縁組だなんて、ものすごいこと言い...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • もう一度、もう二度とpost-fin(1)
    2019/01/12 11:14
    もう一度、もう二度とpost-fin(1)

    「じゃ、乾杯の音頭はやっぱり」 梅雨が未だ明けない時期に始まった一連の騒動の全てが決着したのは、その年のカレンダーが最後の一枚になった月だった。 街を彩るイルミネーションは、まだ辛うじてクリスマスバージョンだ。だがそれもじき、年越し年明けのものに替わる。 司は、近衛司から大島司になった。「大島先生から」 忘年会という単語がこれほど切実に感じられた年もない、としみじみしていた司に、向井はいきなりこう...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • もう一度、もう二度と(91)
    2019/01/11 19:20
    もう一度、もう二度と(91)

     なあ、と司は、心の内で学に話しかける。 学はそうやって怒るけど。 でも、大島司っていい名前じゃないか? 俺は好きだな。先生付けで呼ぶのにも、近衛より大島の方が親しみがあっていいと思う。  俺たちの、新しい、家族としての在り方。 そろそろ、それを考えていこう。 共に堕ちるよりも引き上げる、この宣言を守り続けるためにも。何より、学と一緒に人生を全うするために。 大切な人たちを、この手から取りこぼすこ...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • 2019年度年始特別SS (4) 
    2019/01/10 11:33
    2019年度年始特別SS (4) 

    山道を走り登っていく2人を、二人の副学長は見守っていた。 「いやあ、驚いたねえ」相手は何も言わない。 「今の心境をどうぞ」マイク代わりに手をグーにして突き出してやる。溜息とともに出てきた言葉はこれだった。 「何か連絡あったか?」 「俊平先生から?」 「そうだ」 「いや、何も。全く、全然」そうかと呟いた相手は、こんなことを言ってくる。 「何を言えば良いのか分からなかったんだ」 「あれで良いと思うよ」...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • もう一度、もう二度と(90)
    2019/01/10 07:13
    もう一度、もう二度と(90)

    「えっ、だけど、や、ちょっと待って・・・あ、そう、家族! 家族っていえば司さんの実のご両親ですよ! それに康さんと美咲さん! みなさん何て言ってるんですか!?」 ますます動転するばかりの学の手を、司はますますしっかりと握りしめる。そうして内心で、両手を合わせる。 ごめんな、と思う。驚かせてほんとごめんな。でもこれが最善だというのが俺の結論だから。だからもう少しの間、我慢して聞いてくれ。「まだ相談してな...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • 2019年度年始特別SS (3) まさかの出会い……
    2019/01/09 10:42
    2019年度年始特別SS (3) まさかの出会い……

    北門から入ると、直ぐに目が着くのは付属北部病院。その病院の後ろに山がある。その山へと足を向けていると学生たちが上り下りしている。 「意外と多いな」 「皆、考えることは一緒かもね」 「そうだな。何を祈るか考えてるのか?」 「もちろん。今年こそは俊平を言い負かせて、お父ちゃんの墓参りに行くぞ-」 「もしかして、初詣で、それを……」 「決まってるだろ。俊平を納得させる知恵を授かりますように。これしかないだ...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • もう一度、もう二度と(89)
    2019/01/09 07:08
    もう一度、もう二度と(89)

     一方の学は、何をどう言えばいいのか判らないといった様子だ。 それを見て、司は覚悟を決めた。こうなったら、小出しにするよりも全部、一度に言ってしまおう。 まずは学の手を引いてリビングに連れて行き、ソファに座らせる。自分もその横に一度座ってから、学と正面から相対する姿勢になるよう座り直す。 ここまでのところで学は既に身構えていた様子ではあったけれど、「でさ、どうせならただの同居じゃなくて、俺が大島の...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • もう一度、もう二度と(88)
    2019/01/08 07:03
    もう一度、もう二度と(88)

     それから。 司には実はもう一つ、心の内で温めている計画があった。 その計画は、むしろ希望――あるいは野望に近いもので、最初に芽生えたのは翔との対峙から一夜明けた日のことだった。 正確には、学が悲痛な表情で司にこう訊いた時からだ。(ほんとに、俺のこと、許してくれるんですか) あの時、学を納得させるべく司は言葉を尽くし、自分のその言葉に触発されて、そうして思いついたのだった。全てを同時に解決させる方法...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • 新作! 2019年度特別SS (1) 
    2019/01/07 12:30
    新作! 2019年度特別SS (1) 

    昨年は、やたらと治は墓参りをしたがっていた。それは気持ち的に余裕ができているからだろう。だけど、それはできないでいる俊平だった。なにしろ、治の父親は生きているからだ。おばさんは、まったくなんてことをしてくれたのだろう。だけど、それを言えば治のことだ、会いたがるのは目に見えている。だから、俺は自分の生まれ育ったところを口にした。名古屋だと。それを聞いた途端、治の目は大きく見開かれ気がそれたみたいだ。...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • もう一度、もう二度と(87)
    2019/01/07 07:04
    もう一度、もう二度と(87)

     ぐうの音も出ないという態の学に、司は微笑まずにいられない。うう、だって。可愛いなあ。「いい? 学からかけられる迷惑はね、俺にとっては愛されてるって証明なんだよ。それくらい、学は普段、俺に迷惑かけてくれないんだよ。そこをもっと自覚して」 デレつく内心とは裏腹に、表面上はしかつめらしく且つもっともらしく、司は説教口調でこう続けた。 それから、ぱん、と音を立てて両手を膝にやり、勢いを付けて立ち上がる。...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • クリスマスに芽生えた友情 ~最終話は、サンタからのプレゼントだよ!
    2019/01/06 14:02
    クリスマスに芽生えた友情 ~最終話は、サンタからのプレゼントだよ!

     無事に免許証が手元に届いたショウはヒロトにメールしていた。 ツーリングしようと日にちを合わせると、たまたま12月24日になった。 「なんやかんやとあったけど、ヒロトといると楽しいな」 「そう言われたのは初めてだ」 「仲間から友だちに昇格な」 「嬉しい」 この時、ショウは生まれて初めて自分から手を差し出した。 本来なら嫌がって手を握らないヒロトだが、この時は違っていた。  お互いの手が温かい。 「これ...

    福山ともゑ

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  • もう一度、もう二度と(86)
    2019/01/06 07:24
    もう一度、もう二度と(86)

    「な、・・・っに言ってんだ」 司はつい笑ってしまった。そのまま、その場にすとんとしゃがみこむと、下から学の顔を覗き込む。「逆に、俺に何も言わずに一人で何とかしようとしてたら怒るよ。あのね、学はこの件に関してナーバスになりすぎ」 手術後、外泊で一時的に司の部屋へ泊まりに来た時のことを、司は持ち出してみた。あの時には学は、「刺した奴にちょっとだけ感謝だな、なんて、前には言ったんだよ、学。これで司さんはホ...

    なか

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