大人のためのBL、ML

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社会人BL、MLがお好きな人のコミュです。 リーマン物、現代物、歴史物、ファンタジーのBL小説、イラストなど書いていらっしゃる方ご参加下さい。 女性向18禁作品もウェルカムです!(サイト内に年齢制限をご明記ください。)
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大人のためのBL、MLの記事

201件〜250件

  • with、◆ウェリントン(10)
    2019/04/10 06:53
    with、◆ウェリントン(10)

     取りあえず、いくつかの路線が乗り入れている駅で降りた。「本当はどこまで乗ってったっていいんだけどな」 こんな台詞が口を突き、言った本人である向井も驚いたが長谷川も驚いたらしい。だがその後すぐ、長谷川はくすっと笑ってくれた。「そういうわけにもいかないでしょう。さ、コーヒー飲みに行きましょう」  自宅で飲む時は、長谷川のカップにはコーヒーと同量の冷たい牛乳が投入される。 そうすれば、熱いコーヒーも猫...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • 平成最後の花見 (2) R18! 性描写あります。抵抗ある方はスルーしてください。
    2019/04/09 09:22
    平成最後の花見 (2) R18! 性描写あります。抵抗ある方はスルーしてください。

     そんな二人をそっちのけで博人は友明を自分の方に振り向かせ抱きしめる。 「え、ちょっと」 博人の唇が友明の唇に触れると、すぐ離れていく。 「博人さん……」 優介に対しての友明の気持ちはどんなものなのか分かっているが、それでも心穏やかではない。こんな風に抱きしめて自分の方を振り向かせることしかできないのだ。ボソッと呟く。 「路上エッチ、いいかも」 その呟きを耳にした友明はクスッと笑い言ってやる。 「風...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • with、◆ウェリントン(9)
    2019/04/09 06:54
    with、◆ウェリントン(9)

    「・・・俺とデートしたくないのか、おまえは」 早々に向井は伝家の宝刀を抜くことにした。表情もそれらしく、しかめっ面を作って長谷川を見やる。 すると思惑通り、長谷川は慌てた様子でぶるぶるとかぶりを振った。「そんなことないです! でもっ、こんな、何でもない日に、」 デートなんて、と、これは蚊の鳴くような声で囁いた長谷川の頭を、向井は笑って小突いた。「何でもない日だから、店も決めてないし予約も何もしてない...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • with、◆ウェリントン(8)
    2019/04/08 19:07
    with、◆ウェリントン(8)

     そんなわけで、その次の休み。 それは即ち、長谷川がかねてから言っていた「冬物クリーニングが二十パーセントオフになる日」でもあったため、まずは自宅近くのショッピングモールに冬物衣類を持っていく。 そうして最初のミッションを無事達成し、身軽になったところで。 向井は、殊更にさりげない口調でこう提案してみた。「じゃ、せっかくだからちょっと足を伸ばすか。まずはどっかでコーヒーでも飲んで、それから適当にぶ...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • 新作! 平成最後の花見 (1) 
    2019/04/08 09:28
    新作! 平成最後の花見 (1) 

    ここは博人の亡き父の持つ土地だが、今では博人名義になっている。車道に沿って等間隔に桜の木が植えられた桜の木は、見事に満開だ。他の人たちからは桜公園とも呼ばれており、敷地内には桜の木がこれでもかと植えられている。その中でも、幹が太くがっしりと固い桜の木が数本並んでいる。その前にはビニールシートが敷かれている。この季節になると、昼夜問わず花見と称しての宴が繰り広げられる。そのエリアに向かって歩いてくる...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • with、◆ウェリントン(7)
    2019/04/07 15:53
    with、◆ウェリントン(7)

     長谷川曰く、「メガネを掛けている人は頭がいいというイメージがある」のだそうだ。「いや、そんなこともないだろう」 向井はつい笑ってしまったのだが、長谷川はムッと口角を下げて反論してくる。真剣だ。「本当かどうかは関係ないんです! イメージの話なんですから! あと、メガネの角度を直す時の仕種にも憧れるし」 長谷川曰く。 メガネのあしらい方は、どれをとっても様になるのだそうだ。 ブリッジを指先でくいっと...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • 最新作!! 『平成最後の花見』
    2019/04/07 13:24
    最新作!! 『平成最後の花見』

    いつも、読みに来ていただきありがとうございます。先日のイベントで無料配布として、こちらの『平成最後の花見』を、お渡しすることができました。来てくださった皆様には感謝しかありません。それでも、いつも読みに来ていただいている方々にも読んでいただきたく、勝手ながら一話からブログでの公開をさせてもらいます。無料配布では七話まででしたが、その続きがあるのです。~あらすじ~亡き親友の忘れ形見である優介から「平...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • with、◆ウェリントン(6)
    2019/04/06 08:27
    with、◆ウェリントン(6)

     何か欲しいものはないか、とせっついた向井に、長谷川は戸惑った表情を向けてきた。先刻の、「今年は開業準備」という宣言で頭がまだいっぱいらしい。 が、「えっと・・・そうですね・・・」 それでも律儀に、向井の質問について考えてくれるところが長谷川らしい。 そして。「・・・じゃあ、メガネ」 長谷川のこの答えに、向井は目を丸くした。「おまえ、視力落ちたのか?」 思わず口を突いた問いには、わずかの喜びが混入していた...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • 春休みは恋人とニューヨーク旅行 最終話は、クールに。
    2019/04/05 09:32
    春休みは恋人とニューヨーク旅行 最終話は、クールに。

    片瀬副学長が声を掛けてくる。 「で、肝心なことはどうだったの?」 「肝心なこと?」問いに質問で返してしまった俺に雅副学長が答えてくれる。 「治の英語力」 「あー……、んー……、深く考え込まなくなったかも、しれないです」片瀬副学長は笑いながら言ってくる。 「英語って単語だけでも会話は成り立つからねえ」 「それは、そうですが……」英語も教えている俺に対しての言葉かよと思っていたら、雅副学長はこんなことを言っ...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • with、◆ウェリントン(5)
    2019/04/05 05:58
    with、◆ウェリントン(5)

     キッと睨み据えると、長谷川は反射的に首をすくめた。はい、と小さな声で返事をする。 その様子につい心が溶けそうになったが、敢えて表情を引き締め、向井は続けた。「俺はな、クソ寒い時にこの手袋を嵌めてマフラーを巻いてると、おまえに直接あっためてもらってるような気持ちになる。ボールペンのひろきだってそうだ。一日の大半を過ごす病院で、神経すり減らす仕事をしてても、白衣の胸ポケットにひろきがいるだけで元気で...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • with、◆ウェリントン(4)
    2019/04/04 07:42
    with、◆ウェリントン(4)

    「って何? 何を、俺はおまえにやった?」 向井としては、そう詰問せずにいられない。対する長谷川は、軽く瞬きをしてから、アイロンの電源を切った。長くなりそうだと判断したのかもしれない。「まずは、僕のことを好きになってくれたでしょう。それに、隣どうしの生活もそうだったし、今の同居生活だって、向井先生が僕にくれた大事なものですよ」「そういうんじゃなくて物品」「ええと・・・あ、おさむさん! おさむさんも誕生...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • with、◆ウェリントン(3)
    2019/04/03 07:10
    with、◆ウェリントン(3)

    「どうかしました?」 しゅっしゅっとスチームの音を立てながら、手際よくワイシャツを片付けていく長谷川の傍らに立つと。 向井はまず、手に抱えたままの衣類のうち、コートだけを床に置いた。というか、正確には振り落とした。そして、残り二つを長谷川へと差し出す。「これ」「あ、はい。それとコートですね。他はいいですか? セーターとかは?」「そっか、セーターも出しといた方がいいよな。・・・じゃなくて、これを見ろっ...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • 春休みは恋人とニューヨーク旅行 (13) 
    2019/04/02 13:21
    春休みは恋人とニューヨーク旅行 (13) 

     「治、帰るぞ」 「うん。あのさ、1本あげたんだけど」 「スポドリか。いいさ、1本ぐらい恵んでやれ」 「ん……」そこからでると、外には数人の人が居た。 「え、え、なに……」ユウゴの声が後ろから聞こえてくる。 「見つかってよかったよ」 「よかったね。迷い子ちゃん」治は、その迷い子ちゃんと言う言葉に反応してしまった。 「迷い子ちゃんって……、え、清水さん?」ユウゴが紹介しだす。 「ついでに言うなら、こっちは...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • with、◆ウェリントン(2)
    2019/04/02 06:52
    with、◆ウェリントン(2)

     そんなものを持っているところからも判るように、長谷川はアイロン掛けが嫌いではないと言う。皺の寄っていたものがぴんとするのは気持ちがいいし、簡単かつ短時間で達成感が味わえるからというのが長谷川の見解だ。 医師という仕事は、常に明瞭な結果が出るとは限らない――というより出ないことの方が多い。常に中腰でいることを強いられるようなところがある。 だから、判りやすい達成感を得たがる長谷川の気持ちも、向井には...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • 春休みは恋人とニューヨーク旅行 (12) 特別出演者 part3 登場
    2019/04/01 13:25
    春休みは恋人とニューヨーク旅行 (12) 特別出演者 part3 登場

    なかなか出てこない。いらだちが募る中、ユウゴはやっと姿を見せた。 「ユウゴッ」 「有益情報もらったぞ」 「どんな?」ユウゴは喋りだす。 「チビじゃないが、日本人男性が勝手に居座ってるらしい。そいつは着の身着のままで、自分で石を動かしてテントにしているってさ」 「石のテント?」 「石器時代の人間か?」 「そいつは体格が良くて目はギラギラしている。近寄ると吠えるって」 「なにそれ」 「獣か」 「あれ?...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • with、◆ウェリントン(1)
    2019/04/01 06:57
    with、◆ウェリントン(1)

    「あ、向井先生。クリーニングに出す冬物、まとめておいてくださいね」 近所にあるショッピングモールに入っているクリーニング屋の名を上げて、今度の週末に出すと二十パーセントオフなんです、と長谷川が言い添えた、その段階では。 向井も普通に返事をして、それからすぐにクローゼットへと向かった。俺のパートナーは本当にしっかりしていると内心で讃えつつ。 今すぐじゃなくてもいいですよ、と、笑いながら長谷川が言うの...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • 春休みは恋人とニューヨーク旅行 (11) 
    2019/03/31 10:30
    春休みは恋人とニューヨーク旅行 (11) 

    まだ帰ってきてない。帰り道が分からないのか。広すぎて迷子になっているのか。18時過ぎても帰ってこない。もしかして誰かに拉致られたとか。それとも言葉が通じなくて困っているとか。 「治……」その頃、治はセントラルパークに住み着いてる人物に抱かれていた。 「くそったれっ」 「口が悪くなったな」 「なんで、あんたがいるんだよっ」 「お前が一人でここに居るはずないよな。俊平と一緒か?」だが、治は何も言わない。 ...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • with、◆春の風邪(9)
    2019/03/30 09:18
    with、◆春の風邪(9)

    「長谷川先生っていいお医者さんだね」 その後。 病院近くの院外薬局で薬を受け取った後、駐車場までゆっくりとした歩調で歩きながら、佐上はこう言った。 忍足は一瞬表情の選択に迷ったものの、ポーカーフェイスで頷く。「そうだな」「話してるだけで、ほんと癒された。しかもだよ、あの人って単なる癒やし系なんじゃなくて、腕の方も相当だろ? 頭の回転も早いし、話し方も上手いし」「そうだな」「渉もうかうかしてられない...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • with、◆春の風邪(10)
    2019/03/30 09:18
    with、◆春の風邪(10)

     途切れ途切れになりつつも、忍足は何とか最後まで言い終えた。というか、「簡単だろ!? ほら、約束するって言え!」 締めくくりは脅迫になってしまった。しかも顔まで赤くなってしまい、忍足は慌てて車のドアを開けると運転席に逃げ込んだ。 先刻診察室の外まで出てきて、「お大事に」と見送ってくれた白衣姿を思い出す。 彼ならこんな時も、「恥じらう姿も可愛い」で済むんだろうに。俺がやっても気持ち悪いだけなんじゃない...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • 春休みは恋人とニューヨーク旅行 (8) 特別出演part2 登場 
    2019/03/28 13:12
    春休みは恋人とニューヨーク旅行 (8) 特別出演part2 登場 

    「ってぇな、ポンポン叩くなよ」 「何か言ったか?」 「いいえ、アサミ様と一緒で嬉しいです」やべえよ。アサミの身体に目が釘付けになってしまう。さっきまで泳いでいたせいか水滴がへばり付いている。シュンペイの汗や体格よりもアサミの水滴を舐め取りたい。俺の思いを口にすることはできない。腐男子のお前は、俺のことをどう思っているのだろう。お前が水泳を選んだから、俺はジムにしたんだ。こんなの卑怯だ。 「それじゃ...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • with、◆春の風邪(8)
    2019/03/28 06:57
    with、◆春の風邪(8)

     それとお薬です、と長谷川は続けた。「佐上先生の症状とお仕事内容から、眠気やふらつきといった副作用が強くないものをお出ししようと思っていますが――ただ副作用の出方は個人差が大きいので」「ええ、はい、承知してます」 佐上もまた、心得た様子ですぐに頷く。「成分的に副作用が軽いってだけで充分ありがたいです。それほど重症な風邪でもないですしね」 ありがとうございました、と話をまとめようとした佐上に、長谷川は...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • with、◆春の風邪(7)
    2019/03/27 07:13
    with、◆春の風邪(7)

     どうでしょうか、と言いたげにこちらを見やる長谷川に、忍足も微笑して頷いた。 もしも佐上がここにいたら、渉を立ててくれてるんだねと、憎まれ口を兼ねた褒め言葉をまた口にしていたことだろう。「そうだね、PLでもペレックスでもいいけど・・・鼻水だとかのアレルギー症状はそれほど出てないから、」「じゃあペレックスの方がいいですね」 長谷川も心得たもので、すぐさまそう返してくる。 薬剤選択の理由については、血液検...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • 春休みは恋人とニューヨーク旅行 (6) ソフトな性描写あります。注禁ではありません。
    2019/03/26 17:21
    春休みは恋人とニューヨーク旅行 (6) ソフトな性描写あります。注禁ではありません。

    17階にあるトレーニングルーム。 「先にウエイトルームで計ります」 「はい」体重と筋力、握力と計っていく。思わず口笛を吹いていた。ヒューッ。 『Wow!!』 『ユーゴ、どうした』 『おい、見てみろよ』 『どれどれ……。Oh… 』 『こっちも。この2人、凄いや』 『次に走行距離計るので、こちらに』そう言うと2人は付いてくる。ランニングマシンに一人ずつ乗るように指示をだす。意味が分からなくても雰囲気で分かるのかオサ...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • with、◆春の風邪(6)
    2019/03/26 06:58
    with、◆春の風邪(6)

     この切り替えの早さと反射神経の良さは、長谷川の真骨頂だ。佐上のIDを取るようナースに指示すると、さっそく電子カルテを立ち上げる。「あ、保険証も持って来てますけど」 戸惑いがちにこう言った佐上への回答も、手慣れたものだった。「ありがとうございます、それは後ほどコピーを取らせていただきますね。明日病院が開いたら、事務職員のほうで全ての情報を登録して、請求書もその時にお作りします。だから今日は安心して、...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • with、◆春の風邪(5)
    2019/03/25 07:03
    with、◆春の風邪(5)

    「違うって。ノエルは子どもの頃、診察室で過ごしてただろ。だからあそこが古巣みたいな気がするんだよ」 正真正銘の独り寝を強いられた忍足は、翌朝も仏頂面のままでいた。病院には佐上の車で向かったのだが、それを運転している間も、助手席で佐上がどれだけ弁解しても、まだむくれたままでいた。 ゆえに、佐上の弁解も続く。「で、知らない人間や動物が出入りしない時間帯にあそこが開いてると、喜び勇んで入ってくるってだけ...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • with、◆春の風邪(4)
    2019/03/24 09:00
    with、◆春の風邪(4)

     最後はなんだか、子どもが張る虚勢のような言い草になってしまった。その自覚が、忍足の口角を思いきり下げさせる。 が、対する佐上は。「・・・そうだったね。忘れてたよ」 可愛げの無い言葉を、憎々しげに言ってくれれば――と忍足は考える。こちらとしてもいくらでも対応の仕様があるのに。 なのに佐上はこんな台詞を、心から嬉しそうに口にするのだ。(そうだったやっと思い出した、もう安心なんだ、良かった) 言葉にはなら...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • with、◆春の風邪(3)
    2019/03/23 07:11
    with、◆春の風邪(3)

    「でも渉、明日は日直じゃないだろ。それなのにそんなことしたら」 なおもしつこく反論する佐上に、せっかく結び直した堪忍袋の緒がまた切れそうになる。が、今度も辛うじて踏みとどまった。 普段の佐上は、こんなふうにグズグズと繰り言めいたことを口にしたりはしない。そう気づいたから。 今のこの反応、それ自体が、体調不良を物語るサインなのだ。そう思い至ったから。「いいから。心配くらいさせろ」 無意識にこう言って...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • 春休みは恋人とニューヨーク旅行 (2) 
    2019/03/22 13:42
    春休みは恋人とニューヨーク旅行 (2) 

    初めての海外。ツアーでなくフリーだから自分で何もかも手配する。タクシーでコテージに行ってもらうのだが、俊平がしゃしゃりでてくる。 「ちょっと、しゅ」 「お前の英語力で値段の交渉はできないだろ」 「値段の交渉って、なにそれ?」少し経つと、おいでと声を掛けてくれる。 「コテージまで連れて行ってくれる。荷物は脚でしっかり押さえとけよ」 「うん」車窓から外を見ていた。ケネディ国際空港。マンハッタンには、ク...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • with、◆春の風邪(2)
    2019/03/22 06:10
    with、◆春の風邪(2)

    「そんな状態なのに診療を続けてたのか、おまえは」 なのに気持ちとは裏腹に、口から出た言葉はやけに刺々しくて、自分で嫌になった。これじゃまるで責めてるみたいだ。そんなつもりじゃないのに。 そんなつもりじゃ、全然、ないのに。「ああ・・・人間の風邪は動物には感染しないから」 一方の佐上は、忍足の葛藤になど気づく余裕もないようだった。肩を揺らして咳をこらえながらこう言い、ふと思いついたように付け加える。「だ...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • 最新作! 春休みは恋人とニューヨーク旅行 (1) 
    2019/03/21 15:33
    最新作! 春休みは恋人とニューヨーク旅行 (1) 

     「しゅん・ぺー」ご機嫌な治の声が俺を呼ぶ。2月初めの学年末試験では一つも落とさず進級を決めた治は本当に嬉しそうだ。そんなにもニューヨークがいいのか。正月明けにはパスポート申請のための書類が新潟の市役所から着てたし。父親の欄は不明になっていたので安心したものだ。明日は一日中ゆっくりして、明後日の夜、日本を発つ。だから、副学長に連絡を入れていた。 「治。夕食は食べに行かないか?」 「作っちゃったよ」...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • with、◆春の風邪(1)
    2019/03/21 09:01
    with、◆春の風邪(1)

     佐上が風邪をひいた。 折も折、忍足も少し難しい患者を受け持つことになって、帰りが遅くなったり文献を持ち帰ったりしていたので、佐上とはすれ違いの毎日が続いていた。 せめて夜、いつものように同じベッドで眠っていたら気づいたかもしれない。 だが佐上は、患畜を入院させた時には動物病院の方で寝泊まりするので、ここ数日というもの寝室がカラだったのに気にしていなかった。 ああもう、何もかもが言い訳だ。忍足は苦...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • with、◆空中散歩(10)
    2019/03/19 20:09
    with、◆空中散歩(10)

     結局は何も買わず、水族館を後にした。近いんだから、というのが、二人の一致した意見だ。「ここならいつでも来られますし」「時々はおまえ一人で?」「根に持ちますねえ・・・」 苦笑した長谷川に、向井は言った。飄々と、けれど少しだけ照れくさそうに、視線をあさっての方に向けながら。「そうじゃねえよ。落ち込んだのを自分で何とかできてもできなくても、おまえは必ず俺のところに帰ってくるんだろ。そのおまえを出迎えるの...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • with、◆空中散歩(9)
    2019/03/18 20:01
    with、◆空中散歩(9)

     その後も、ペンギンと同様のコンセプトで作られた水槽を泳ぐアシカやそのショー、カワウソのお散歩タイム、アマゾン川に生息する巨大魚・アロワナの雄大なジャンプ、そしてもちろんケープペンギンのフィーディングタイムも。 それら全てを堪能して、気が付けば日が傾いていた。 そこで、お約束の館内ショップへと向かう。「あ、先生、ボールペンがありますよ。ここのは特にマスコットはついてないみたいですけど、その分大人向...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • with、◆空中散歩(8)
    2019/03/17 09:00
    with、◆空中散歩(8)

    「あ、と、それは、もちろんそうなんですけど」 長谷川としてはついしどろもどろになってしまう。が、意を決して、本音を打ち明けた。「でも、おんぶに抱っこで先生に依存するのは嫌だから・・・まずは自分で元気を出して、それから先生の処に帰っていきたいな、って」「自分で、じゃなくてペンギンに元気をもらってくるんだろ」 一方の向井は納得しかねるといった口調だ。 果ては、シャチの立場はどうなるんだよ、などと拗ねた口...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • with、◆空中散歩(7)
    2019/03/16 08:33
    with、◆空中散歩(7)

     この水族館の目玉は何といっても、リニューアルしたという屋外エリアだ。 二フロア分の屋内展示を堪能した後、満を持して屋上へと上がる。すると。「わ・・・あっ、」 そこには、都心のしかもビルの屋上とは到底思えない、開放的で自然にあふれた空間が広がっていた。 駆け出したくなるのをこらえて、一つずつ順番に回っていく。 まずは、ケープペンギンを展示したゾーン。滝と岩場、それを覆う草原、その間を白と黒のペンギン...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • with、◆空中散歩(6)
    2019/03/15 06:03
    with、◆空中散歩(6)

     うん、と向井は頷いて、それから。 伸び縮みするチンアナゴを見つめたまま、ぼそぼそとした口調で言い足した。 この話し方、と長谷川は思う。知ってる。本当のことだけに言いにくい、そんなことを口にする時、向井繊先生はこんなふうに話すんだ。「もっと嬉しかったのは、おまえが俺を無理に外に連れ出そうとしなかったことだよ。二人きりで過ごす時間をくれたことだ。だから今年も部屋鍋で宜しく」「・・・・・・」 ずるい、という...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • 陸上&医者。すべての物語は、ここから始まる! ~あとがき
    2019/03/14 08:52
    陸上&医者。すべての物語は、ここから始まる! ~あとがき

    いつも読みに来ていただきありがとうございます。今作の『陸上&医者。すべての物語は、ここから始まる!』はいかがでしたでしょうか?当ブログでは「英&夏生」、「俊平&治」の陸上部門と、「福山博人&福山友明」の医者部門がメインとなっております。それらの元となるのが、本作に当たります。すでに書いて公開しましたが、もう一度、こちらにてもご紹介させていただきます。 部長  西田翁 ⇒3年生から東響大学付属高校編...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • with、◆空中散歩(5)
    2019/03/14 06:59
    with、◆空中散歩(5)

     そんなわけで、名刺入れである。 品質のいいきちんとしたものを探すべく、長谷川は何とか時間をひねり出しては、向井に内緒であちこちのショップを巡った。 条件としては、まず収納力。ブランドロゴが過度な主張をしていないのも重要だ。それから手触り。しっかりしていて、でもやわらかくて、手によく馴染むものがいい。 それらにデザイン性を加味して、そうして決めたのが、エッティンガーの名刺入れだ。 表と裏の色が違う...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • with、◆空中散歩(4)
    2019/03/13 18:59
    with、◆空中散歩(4)

     ネット情報によると、クリスマスに近い日に生まれた恋人を持つ場合、クリスマスと誕生日は分けて扱うのが必須らしい。 ケーキも別々、ディナーも別々、プレゼントも別々。日をずらし、それぞれに祝うのである。 それはそうだな、と長谷川はその時、素直に同意した。 だが同時にこうも思った。クリスマスを祝う習慣は俺たちにはないんだ、と。祝いたいのは向井先生の誕生日だけなんだ、と。 なのに世の中はクリスマス一色で、...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • 陸上&医者。すべての物語は、ここから始まる! (60) 最終話
    2019/03/13 14:35
    陸上&医者。すべての物語は、ここから始まる! (60) 最終話

     風は吹く。 新しい風が吹いてくる。 二人の思いを乗せ風が吹く。 あの競技場で感じた由治は、確信を持っていた。  「俺の風は止まっている。俺の風は終わり、俺とは違う誰かの風が吹こうとしている」  「自分の子どもか?」  「誰なのかは分からない。俺の風でないことは確かだ」  「カッコいいことを言って」 片瀬の方を向いて言ってやる。  「俺はドクストップ貰ってメンタルをやられた。その時点で止まってるん...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • with、◆空中散歩(3)
    2019/03/12 12:21
    with、◆空中散歩(3)

    「ていうか先生、ずるいです。や、先生の責任じゃないんですけど。でもとにかく、ずるいですよ」 半円状のトンネルをくぐる形で見上げるクラゲの浮遊に時間を忘れ、そののちにチンアナゴの水槽の前でまたも時間を忘れ。 そうしつつも長谷川は、つい愚痴ってしまう。「僕だって先生の誕生日を、こんなふうに外で、特別に、お祝いしたかったのに」「祝ってくれたじゃないか」 一方の向井は、事も無げにこう言う。「あの時のすき焼...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • 陸上&医者。すべての物語は、ここから始まる! (58) 特別出演!&性描写あります。抵抗ある方はスルーしてください。
    2019/03/11 09:31
    陸上&医者。すべての物語は、ここから始まる! (58) 特別出演!&性描写あります。抵抗ある方はスルーしてください。

     片瀬は乗っかってくる。  「たまには俺が上に」  「由治は下。私が乗っかるんだ。それに久々だからな」  「お手柔らかに」 片瀬の手が肌を這う。 片瀬の唇が吸い付く。 片瀬の熱が固く大きくなり押し付けてくる。 それだけで俺はイキそうになっている。  「ふ……」 片瀬の舌が舐めてくる。  「ん……」  「手袋が、ビデオを見てると抵抗がなく、されっ放しだったと言ってたけど。なぜしなかった?」  「ふ、ん……...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • with、◆空中散歩(2)
    2019/03/11 06:58
    with、◆空中散歩(2)

     そのフロアには他にも、まざまな水域に生息する生き物たちの姿を移植した水槽が並んでいた。 そのひとつひとつが、ビジュアルも含めてよく考えて造られていて、長谷川は小さな歓声を上げて見入りつつも、こう言わずにいられなかった。「伝え方、っていうか、プレゼンの仕方っていうか・・・本当に大事ですね。僕らの仕事も同じですよね。伝えたいことを伝えるためには、労を惜しんじゃいけないって――ちょっと、先生?」 言い終わ...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • with、◆空中散歩(1)
    2019/03/11 06:58
    with、◆空中散歩(1)

    「わあ・・・っ、」 今年の三月三日は日曜日だった。 ちなみに去年は土曜日で、向井の独断により「思い出のホテル宿泊デート」をセッティングされてしまったのだったが、そして長谷川も口では文句を言いつつもしっかり楽しんだり歓ばされたりして、それからの一年間というもの幾度も思い出しては幸せな気持ちになったものだったが。「えっ、向井先生、ここって前からこんなだったんですか? 存在だけは知ってましたけど、僕、来た...

    なか

    ただ好きだという、この気持ち。

  • 陸上&医者。すべての物語は、ここから始まる! (55) 
    2019/03/08 14:03
    陸上&医者。すべての物語は、ここから始まる! (55) 

     副学長と呼ばれたサメ野郎は、声を掛けてきた人物、俊平先生に口を挟んでいる。  「俊平先生、この4人を退学にする。良いかな?」  「貴様等あ……」 俊平先生は眼鏡を外そうとしている。  「え、待って」  「こいつサメでしょ」  「どこをどう見たらサメに見えるっ」  「え、違うの?」  「俊平先生」  「副学長も副学長ですっ。どうして、大人しく」  「彼等の持っているビデオを没収して退学処分にする。そ...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • 陸上&医者。すべての物語は、ここから始まる! (53) R18!性描写あります。抵抗ある方はスルーしてください。
    2019/03/06 11:58
    陸上&医者。すべての物語は、ここから始まる! (53) R18!性描写あります。抵抗ある方はスルーしてください。

      「んー、解れない」  「下手くそ。俺に変われ」 二人目にヤられだした。  「中々だなあ……。いいかサメちゃん。お前を掘りたい奴はたくさん居るんだよ。俺等で良かったと思いなよ」 誰が思うか。  「なあ、これを見せたらどうだろう」  「お前……、それをどうするつもりだ」 それはノコギリ。 どうするつもりだと見ていた。  「指でも足でも良い。ちょん切るぞと脅したら解れやすくなるのではないかな」  「バカ...

    福山ともゑ

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  • 陸上&医者。すべての物語は、ここから始まる! (52) 性描写あります。
    2019/03/05 15:48
    陸上&医者。すべての物語は、ここから始まる! (52) 性描写あります。

     啓は医療研究会の大会に招待され2週間、出張に行った。 いつもは啓と2人だけで副学長室に居るので、啓が出張とかに行くと理事長室で仕事をする。この日もそうだった。  「やっと終わりだ。それじゃ」  「お疲れ」  「明日だっけ?」  「そうだよ」  「土産が楽しみだな」 理事長室から出て副学長室へと戻る。 棟が違うので、数分ほど歩かないといけない。 その間に起こった。 いきなり羽交い絞めにされた。  ...

    福山ともゑ

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  • 陸上&医者。すべての物語は、ここから始まる! (47) 夕食メニュー
    2019/02/28 14:32
    陸上&医者。すべての物語は、ここから始まる! (47) 夕食メニュー

     墓参りも済ませた俺は片瀬を引っ張り回してやる気で、駅近くのラーメン店に入ってやる。  「ちょ、ちょっと由治」  「腹が減ってるんだ」  「早くない?」 片瀬の言葉を無視してラーメン店に入るなり店員に声を掛けてやる。  「いつものよろしく」  「はいよっ。あれぇ、久々だねえ」  「本当に覚えてるのかどうか疑わしいな。結局、店を継いでるのか」  「親父が死んだからな。由治のいつものって、バターラーメ...

    福山ともゑ

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  • 陸上&医者。すべての物語は、ここから始まる! (46) 
    2019/02/27 11:57
    陸上&医者。すべての物語は、ここから始まる! (46) 

     そのフィールドは、まさに巾跳びの決勝戦が始まろうとしていた。 1回目、皆は流す様に走り跳ぶ。 2回目、同じ様に跳ぶ生徒もいれば、タイミングを計る様に跳ぶ生徒もいる。 そして、本番の1回目。 並んでるのは10人にも満たない生徒。 巾跳びは人気のある競技だ。 その中に、治が並んでいる。 思わず手摺りに身を乗り出していた。  「治っ」 届かなくてもいい。 だけど、もっと声を聞いて欲しい。 その一心で声を...

    福山ともゑ

    BL風味の小説

  • 陸上&医者。すべての物語は、ここから始まる! (43) 俊平の愚痴、ダダ漏れでした。
    2019/02/24 11:36
    陸上&医者。すべての物語は、ここから始まる! (43) 俊平の愚痴、ダダ漏れでした。

     遠回りしたけど、俺は治のことを好きだし大事に想ってるよ。 だから、結婚してくれ。 そう言うと、順番が逆だと言われ気が付いた。 そういえば、恋人になってないなと。 だから、言い直した。 「俺の恋人になって付き合って」 「嬉しい」と言って抱き付いてくれた。 でも、俺には分かっていた。 この嘘つきな泣き虫治を1人にしておきたくない。 6年間、東京に居たから、どんな所なのかは分かってるつもりなので話して...

    福山ともゑ

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